米中貿易摩擦拡大への懸念続くか – トレード準備と独り言

こんにちは。喜平です。

日曜日は今週の相場見通しのため、先週のチャート分析をしておきます。

週足チャート、日足チャート、4時間足チャートにおけるトレンド、レンジ判断、取引レンジ、終値、4時間足チャートの型を確認します。
(取引レンジ、終値は10pips未満四捨五入の概数)
チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。

<ドル円>
週足:↓ 日足:→ 4時間足:↑
先週取引:105.7~107.5円
先週終値:106.9円
4時間足チャート型:上昇基調

<ユーロ円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:→
先週取引:130.0~131.6円
先週終値:131.3円
4時間足チャート型:上昇もみ合い

<ポンド円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:↑
先週取引:148.4~151.2円
先週終値:150.7円
4時間足チャート型:上昇基調

<オーストラリアドル円>
週足:↓ 日足:↓ 4時間足:↑
先週取引:80.8~82.6円
先週終値:82.1円
4時間足チャート型:上昇もみ合い

<ユーロドル>
週足:↑ 日足:→ 4時間足:↓
先週取引:1.221~1.234ドル
先週終値:1.228ドル
4時間足チャート型:下降基調

となっています。

先週は、中国が対応措置としてアメリカ製品128品目に最大25%の関税を上乗せする措置の発動を発表したことにより米中貿易戦争懸念が再燃し、株価、原油先物が軟調になり、アメリカISM製造業景況指数が予想を下回ったこともあり、急激なリスクオフとなりました。その後、ロス米商務長官などが最終的には交渉で解決するとの見方を示したことからリスク選好的なドル買いも見られました。しかし、またしても、トランプ大統領が中国の報復に対して1000億ドルの追加制裁関税の検討を指示し、貿易戦争は若干市場に痛みを与えることを指摘し、さらにはムニューシン財務長官が潜在的な貿易戦争のリスクについて発言したことから、ダウ平均は大幅安となり、ドル円も下落しました。クロス円も米中貿易摩擦の影響を受ける動きとなりました。

今週のドル円は、中国との貿易摩擦拡大への懸念が続くと思われるため、もみ合いになると思われます。先週末のトランプ大統領による追加制裁の検討指示で、市場の反応は鈍かったのですが、結局のところリスクオフとなりました。要人の関連発言などは引き続き注意が必要です。チャート的には、まだ4時間足でかろうじて上昇基調となっていますが、25MAを下抜けてしまうのか、あるいは反発上昇して先週の高値を越えることができるのかに注目したいと思います。

今週のユーロ円は、米中貿易摩擦をにらんだリスク選好的なユーロ買いは先週末に収束しているように見えます。しかし、対ドルでユーロが買われた場合は、ユーロ円も上昇となる可能性があると思います。欧州中央銀行(ECB)当局者によるユーロ高へのけん制には注意が必要だと思います。
チャート的には、4時間足でレンジ上限付近のもみ合いとなっており、もうしばらくはもみ合い継続となるか、もみ合いレンジを下抜ければ、130円台半ばまでの調整はありそうです。

今週のポンド円は、引き続き米中貿易摩擦の影響は受けやすく、対ドルでポンドが買われた場合は、ポンド円も上昇となる可能性があると思います。しかし英主要な経済指標は低調だったことから、5月利上げ期待は低下しつつあるようで、上昇は限定的になる可能性もありそうです。
チャート的には、4時間足で直近高値を越えてきているのですが、日足でレンジ上限、100MAの抵抗が感じられます。

今週のオーストラリアドル円は、引き続き米中貿易摩擦の影響を受けやすく、原油など資源先物価格が弱含みであると、いっそう買われにくい状況で弱含みになる可能性があると思います。しかし、先週の豪準備銀行(中央銀行)声明で「賃金の伸び率は最低の水準を脱し、いずれ加速する」との見解を示したことで、米中貿易摩擦収束の糸口が見つかれば、底堅い動きになる可能性もあると思います。
チャート的には、4時間足で200MAが上昇の抵抗となっているようです。日足のトレンドラインはまだ強い下落となっており、しばらくはもみ合いが続きそうです。

今週のユーロドルは、アメリカの保護貿易的な通商政策によるアメリカ経済への影響懸念から、ドルが軟調になる可能性により底堅い動きになると思われます。しかし、欧州中央銀行(ECB)当局者によるユーロ高へのけん制は継続しており、積極的なユーロ買いにはなりにくそうです。
チャート的には、日足でレンジ下限での反発が見られます。しかし、このところの週足で上ヒゲが長めですので、高値つかみには注意したいです。

引き続き、予定外の要人発言には注意が必要です。チャートをしっかり見極めてからエントリーしたいと思います。

今週発表の経済指標、イベントでは、

4/11(水)
21:30 (米)消費者物価指数(CPI) 前月比 3月
4/12(木)
03:00 (米)連邦公開市場委員会(FOMC)議事録
4/13(金)
09:00 (中)貿易収支 3月

に注目したいと思います。今月のアメリカ小売売上高は4/16(月)です。

その他指標でもポジティブ、ネガティブサプライズがあれば、大きな変動も起こりますので、毎日必ず指標発表、要人の発言予定を確認してから、エントリーするようにしたいと思います。

明日4/9夜は、特に経済指標発表は予定されていません。


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