世にも恐ろしいスイスフランショック -資金管理の大切さ

為替相場で2015年1月15日日本時間18時半ごろから衝撃的な価格変動がありました。

いわゆる「スイスフランショック」です。

ことの発端はスイス国立銀行(中央銀行)の発表です。

この時間に「スイスフランの上昇を抑えるために対ユーロで設けていた1ユーロ=1.20スイスフランの上限を撤廃する」と発表したのでした。



ユーロスイスフラン(EURCHF)は、発表直後に1.20フランから0.92フランまで急落しました。一時は0.85フランを割り込むまで下落しました。スイスフラン円(CHFJPY)でも、115円台から一時160円台前半まで急騰し、その後は130円近辺まで急反落するなど、大きな変動が発生しました。

FXトレードでは、入金している証拠金に対して、ある程度の損失まで行くとロスカット、強制決済される仕組みになっています。通常は強制決済されることにより元金割れを防ぐのですが、「スイスフランショック」ではインターバンク市場で一部の銀行が価格の配信を停止したこともあり、国内FX会社ではシステムが制御できず1000pips以上も値飛び(窓明け)が発生したところもありました。

そのため、ユーロスイスフランの買いポジションを持っていた人、スイスフラン円の売りポジションを持っていた人は、通常だと元金無くなって終了するところが、大幅な元本割れのマイナス資産に追い込まれたのです。

その額、個人でも多い人で約1億円のマイナスとか…

日本のFX会社の場合、必要証拠金が不足した場合、追証金が請求されます。

口座がマイナスになった時も請求されます。

FX口座開設時には下記のような注意事項が明記されています。

・FX取引のリスクについて十分に理解し、これらに異議なく承諾した上で、自身の判断と責任において口座開設手続きを行うこと

・投資した資金(預託した証拠金の金額を含む)を超える損失の拡大を被るリスク

・意図せざるシステム障害等により、注文が約定せず、取引が停止、遅延するリスク

・天災地変、戦争、政変、為替管理政策の変更、ストライキ等の特殊な状況下で特定の通貨の取引が困難または不可能となるリスク

・これらは取引に生じる一切のリスクを漏れなく示すものではない(まだあるのかよ)

為替管理政策の変更でシステム制御が追いつかなかったとしても、その損失はトレーダーに請求される契約となっているのです。

恐ろしいですね。

ロスカットタイミングが想定よりもかなり遅れたことで損失が膨らんだことが問題になり、多くの裁判が行われたようですが、最終的に自己破産による免責、示談になった事例が多かったようです。

特にFXを始めて間もない方は、勝って資金を何倍にも増やすイメージしかしていないことが多いと思います。

スイスフランショックはかなりレアなケースではありますが、FXではこのようなリスクを抱えていることを理解するのはとても大事だと思います。

10万円の資金で2万通貨を取引しているときに1000pipsの損失が出ると、口座はマイナス10万円になる可能性があります。

100万円の資金で20万通貨を取引しているときに1000pipsの損失が出ると、口座はマイナス100万円になる可能性があります。

あなたは耐えられるでしょうか?

100万円の資金で5万通貨の取引なら、1000pipsの損失が出ても、口座は50万円(50万円の損失)になる可能性がありますが、元本割れにはなりません。

リスクを考慮して通常の実質レバレッジは5~10倍程度の抑えるのがよいと思います。

不測の事態に備える資金管理はとても大切です。

そう考えるとXMなど海外FX業者のサービスで口座残高がマイナスになっても追加証拠金(追証)をユーザーに請求しないゼロカットシステムはすばらしいと感じますね。

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