米朝首脳会談と貿易摩擦問題に注目 – トレード準備と独り言

こんにちは。喜平です。

日曜日は今週の相場見通しのため、先週のチャート分析をしておきます。

週足チャート、日足チャート、4時間足チャートにおけるトレンド、レンジ判断、取引レンジ、終値、4時間足チャートの型を確認します。
(取引レンジ、終値は10pips未満四捨五入の概数)
チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。

<ドル円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:→
先週取引:109.2~110.3円
先週終値:109.5円
4時間足チャート型:逆V字下降

<ユーロ円>
週足:→ 日足:↓ 4時間足:→
先週取引:127.7~130.3円
先週終値:128.9円
4時間足チャート型:上昇押し

<ポンド円>
週足:→ 日足:↓ 4時間足:→
先週取引:145.8~148.1円
先週終値:146.9円
4時間足チャート型:上昇押し

<豪ドル円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:→
先週取引:82.6~84.5円
先週終値:83.2円
4時間足チャート型:逆V字下降

<ユーロドル>
週足:→ 日足:↓ 4時間足:↑
先週取引:1.165~1.184ドル
先週終値:1.177ドル
4時間足チャート型:上昇押し

となっています。



先週は、先々週のアメリカ雇用統計好調の流れを引き継ぎ、5月ISM非製造業景況指数も予想よりよかったことで、利上げ加速の期待感から、ドルは買われました。しかし、週後半は主要7カ国首脳会議(G7サミット)でアメリカの通商政策をめぐり貿易摩擦が激化するとの懸念が広がり、下押しが強くなりました。

ユーロは、欧州中央銀行(ECB)が6/14の定例理事会で量的緩和(QE)終了に関して重要な協議を行うとの関係筋からの情報が流れて、買いが強くなりましたが、週後半はアメリカの通商政策をめぐり貿易摩擦が激化するとの懸念、米朝首脳会談の結果を見極めたいとの思惑から、ややリスクオフの売りに押されました。ポンドも動きが追随していましたね。

今週のドル円は、日本時間12日10時から予定される米朝首脳会談の影響が大きいと考えられます。朝鮮戦争終結と北朝鮮の非核化が実現する方向で話がまとまり、会談成功となれば、朝鮮半島リスクの後退から、リスクオンのドル買い円売りになる可能性があると思われます。
また今週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)のの経済予測で金利見通しが上方修正された場合も、ドル買い円売りが強くなると思われます。
しかし、トランプ政権の通商政策による貿易摩擦懸念は収束する見通しがたっておらず、上昇しても重い動きになる可能性が高い考えます。

チャート的には、4時間足でレンジ下限から反転の動きが感じられます。米朝首脳会談成功への期待から、レンジ内の上昇は想定したいと思います。

今週のユーロ円は、6/14の欧州中央銀行(ECB)定例理事会で量的緩和(QE)年内終了が決定した場合、ユーロ買い円売りの流れが継続すると思われます。しかしトランプ政権の通商政策による貿易摩擦懸念は収束する見通しがたっておらず、上昇しても重い動きになる可能性もあると思われます。

チャート的には、4時間足で押しが100MAで反発の様子を見せていますので、少なくとも直近高値付近までの上昇は期待したいところです。

今週のポンド円は、4月中頃からユーロ円の動きに追随する動きが継続していますので、概ね同様の相場になると想定していますが、今週発表予定の英雇用統計、消費者物価指数などはしっかりと確認して期待と思います。ユーロ同様、トランプ政権の通商政策による貿易摩擦懸念は収束する見通しがたっておらず、上昇しても重い動きになる可能性もあると思われます。

チャート的には、4時間足でボリンジャーバンド下限付近から反発の様子を見せていますので、週前半で200MA付近までの上昇は期待したいところです。

今週の豪ドル円は、先週の準備銀行(中央銀行)理事会で利上げに向けた方針は明確にされませんでしたが、1-3月期GDPは良好な結果となっており、底堅い動きになる可能性があると思われます。WTI原油先物もなんとか日足上昇トレンドラインでサポートされている感じで、大きな影響はなさそうです。

チャート的には、4時間足で200MA付近から反発の様子を見せていますので、週前半で直近高値付近までの上昇は期待したいところです。
こちらも5月下旬からユーロ円と同じような動きになっていることは注目しておきたいと思います。

今週のユーロドルは、6/14の欧州中央銀行(ECB)定例理事会で量的緩和(QE)を年内終了する決定が予想されているが、一方、アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では追加利上げが決定されると予想されており、もみ合いになる可能性が高いと思われます。しかし、それぞれの予想の一方だけがはずれた場合は、トレンドが発生する可能性もあると思われます。

チャート的には、4時間足で押しが25MAで反発の様子を見せていますので、週前半で200MA付近までの上昇は期待したいところです。

今週発表の経済指標、イベントでは、

6/12
21:30 (米)消費者物価指数(CPI) 前月比 5月

6/14
03:00 (米)米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後政策金利発表
03:30 (米)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 定例記者会見
20:45 (欧)欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 (欧)ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁 定例記者会見
21:30 (米)小売売上高 前月比 5月

6/15
09:00 (日)日銀金融政策決定会合終了後政策金利発表
15:30 (日)黒田東彦日銀総裁 定例記者会見

に注目したいと思います。

その他指標でもポジティブ、ネガティブサプライズがあれば、大きな変動も起こりますので、毎日必ず指標発表、要人の発言予定を確認してから、エントリーするようにしたいと思います。

明日6/11(月)の夜は、

17:30 (英)貿易収支 4月
17:30 (英)鉱工業生産指数 前月比 4月
17:30 (英)製造業生産指数 前月比 4月

明後日6/12(火)の夜は、

17:30 (英)雇用統計 4月
18:00 (独)ZEW景況感調査(期待指数) 6月
18:00 (欧)ZEW景況感調査 6月
21:30 (米)消費者物価指数(CPI) 前月比 5月

の経済指標発表が予定されています。


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