米、英四半期GDPに注目 – トレード準備と独り言

こんにちは。喜平です。

日曜日は今週の相場見通しのため、先週のチャート分析をしておきます。

週足チャート、日足チャート、4時間足チャートにおけるトレンド、レンジ判断、取引レンジ、終値、4時間足チャートの型を確認します。
(取引レンジ、終値は10pips未満四捨五入の概数)
チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。

<ドル円>
週足:↓ 日足:→ 4時間足:↑
先週取引:106.9~107.9円
先週終値:107.6円
4時間足チャート型:上昇基調

<ユーロ円>
週足:→ 日足:↑ 4時間足:→
先週取引:132.0~133.1円
先週終値:132.3円
4時間足チャート型:大きくもみ合い

<ポンド円>
週足:→ 日足:↑ 4時間足:↓
先週取引:150.7~153.8円
先週終値:150.8円
4時間足チャート型:下降基調

<オーストラリアドル円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:↓
先週取引:82.4~83.9円
先週終値:82.6円
4時間足チャート型:しっかり下降

<ユーロドル>
週足:↑ 日足:→ 4時間足:↓
先週取引:1.225~1.241ドル
先週終値:1.229ドル
4時間足チャート型:弱含み

となっています。

先週は、4/17,18日に行われた日米首脳会談では、トランプ大統領から円安をけん制する発言がなく、為替摩擦に対する警戒感が弱まりました。
また、米英仏軍によるシリア攻撃は1度限りで終わり、ロシアが強硬な対応を取らなかったことも、地政学的リスクを和らげ、ドルは買われました。
他の通貨ではポンドが、英中銀(BOE)カーニー総裁の「ブレグジットが利上げを遅らせる可能性もある」という発言で5月利上げ観測が薄れ、下降基調となっています。

今週のドル円は、貿易摩擦問題、北朝鮮問題、シリア問題も落ち着きを見せていることから、今週発表予定の経済指標や10年債利回りの動きがポイントになると思われます。ここまでのところ、108.0円には抵抗を感じますので、サプライズがなければ上値は重そうです。

日米首脳会談で、日米両国は新たな貿易協議を開始することで合意しています。アメリカは円安誘導となる日本の金融緩和策をけん制してくることも想定され、日銀がどこまで継続すると考えているのか、4/27に行われる黒田総裁の記者会見に注目したいと思います。

チャート的には、日足移動平均線100MAをしっかり上抜けて、108.0円を超えられるかどうかに注目したいと思います。

今週のユーロ円は、4/26の欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利は据え置きになると考えられており、早期金融緩和縮小の手がかりとなる発言が無い限り、積極的なユーロ買いになりくいと思われます。しかし、さまざまか懸念事項が後退しており、リスク選好の円売りにより堅調に推移する可能性はあると思われます。

チャート的には、4時間足でレンジ下限からの反発の様子が見られるため、レンジ内上昇を期待したいところです。しかし、日足ではレンジ上限、100MA、200MAの抵抗もあるため、132.0円を割り込んだ場合は、131円半ばくらいまでの調整はありそうです。

今週のポンド円は、4/27の四半期国内総生産(GDP、速報値)が大きな影響を与えると思われます。市場予想を下回った場合、5月利上げ観測は一段と薄れ、ポンド売り再開となるかもしれません。
アイルランドの製薬会社シャイアーの買収協議は継続中とのことですが、武田薬品工業はイギリスの企業買収関連法に基づき、4/25までに正式な買収提案を行うかどうかを表明しなければならないようです。まとまった規模のポンド買いが発生する可能性はありそうです。

チャート的には、週足では緩やかな上昇を続けており、4時間足では下降基調となっていますが、日足25MA、200MAなどでサポートされないか注目したいと思います。

今週のオーストラリアドル円は、4/24発表の四半期消費者物価指数(CPI)も注目されるが、貿易摩擦問題に絡む原油など資源価格の動向に影響を受けやすいと思われます。引き続き国内経済は停滞気味で利上げ観測が弱いことから、積極的な買いが発生する地合いではない思います。

チャート的には、4時間足でボリンジャーバンド下限付近、100MA、200MAあたりとなっていますが、ここを下抜けると日足のレンジ下限80円台が見えてきます。

今週のユーロドルは、4/26の欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利は据え置きになると考えられており、早期金融緩和縮小の手がかりとなる発言が無い限り、積極的なユーロ買いになりくいと思われます。反対にドルが堅調に買われると、軟調な展開になりそうです。

チャート的には、日足でレンジが継続しています。4時間足では直近安値を下抜けて弱含みですので、1.220ドルくらいまでの下降は想定しておきたいです。

引き続き、予定外の要人発言には注意が必要です。チャートをしっかり見極めてからエントリーしたいと思います。

今週発表の経済指標、イベントでは、

4/24
23:00 (米)消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 4月

4/26
20:45 (欧)欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 (欧)ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁 定例記者会見
21:30 (米)耐久財受注 前月比 3月

4/27
15:30 (日)日銀黒田総裁 定例記者会見
16:55 (独)雇用統計 4月
17:30 (英)四半期国内総生産(GDP、速報値) 前期比 1-3月期
21:30 (米)四半期国内総生産(GDP、速報値) 前期比年率 1-3月期

に注目したいと思います。

その他指標でもポジティブ、ネガティブサプライズがあれば、大きな変動も起こりますので、毎日必ず指標発表、要人の発言予定を確認してから、エントリーするようにしたいと思います。

明日4/23夜は、

16:30 (独)製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
16:30 (独)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
17:00 (欧)製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
17:00 (欧)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
23:00 (米)中古住宅販売件数 前月比 3月

の経済指標発表が予定されています。


タイトルとURLをコピーしました