ドル円は110円を試すかどうかに注目 – トレード準備と独り言

こんにちは。喜平です。

日曜日は今週の相場見通しのため、先週のチャート分析をしておきます。

週足チャート、日足チャート、4時間足チャートにおけるトレンド、レンジ判断、取引レンジ、終値、4時間足チャートの型を確認します。
(取引レンジ、終値は10pips未満四捨五入の概数)
チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。

<ドル円>
週足:→ 日足:↑ 4時間足:↑
先週取引:107.7~109.5円
先週終値:109.1円
4時間足チャート型:上昇もみ合い

<ユーロ円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:→
先週取引:131.9~133.5円
先週終値:132.3円
4時間足チャート型:逆V字下降

<ポンド円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:↓
先週取引:150.3~152.7円
先週終値:150.3円
4時間足チャート型:しっかり下降

<オーストラリアドル円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:→
先週取引:82.4~83.1円
先週終値:82.7円
4時間足チャート型:もみ合い

<ユーロドル>
週足:↑ 日足:↓ 4時間足:↓
先週取引:1.206~1.229ドル
先週終値:1.213ドル
4時間足チャート型:下降基調

となっています。



先週は、ドル円において、これまで強い抵抗となっていた108.0円が、米長期金利の上昇とともに突破されたことにより、リスク選好的なドル買いが活発となりました。またストップロスの巻き込みもあったようで、109.0円も超えてきました。北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を中止し、核実験場を廃棄すると表明したことにより、地政学的リスクの警戒感が低下したことも影響したようです。しかし、週後半は長期金利がやや低下し、もみ合いとなったもの大きな調整とはなりませんでした。

ユーロは4/26のECBドラギ総裁が定例記者会見で量的緩和政策(QE)を年内終了を示唆するかなどに注目が集まっていましたが、言及されることはなく、大幅な調整となりました。ポンドも4/27発表のイギリスGDPが予想より弱い結果となり、大幅に売られました。

今週のドル円は、5/1,2開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利は据え置きとなると考えられますが、ISM景況指数や雇用統計などで予想を上回る結果となった場合、利上げペース加速への期待からドル高が継続する可能性もあると思われます。先週の高値を超えてくる場合、110円台を試す展開になる可能性もあるのではないでしょうか。しかし、長期金利上昇が企業の業績を圧迫するとの観点からアメリカ株安となると、伸び悩むかもしれません。

チャート的には、4時間足移動平均線25MAを大きく下抜けるような場面があると、一旦調整が入る可能性があると思いますが、25MAで明確な反発があり、先週の高値を越えてくると、110.0円台に乗せられるかどうかに注目したいと思います。

今週のユーロ円は、このところの経済指標数値が弱いものとなっており、欧州中央銀行(ECB)の早期の量的緩和(QE)縮小時期も見えていません。5/2の雇用統計、欧州域内GDPの結果次第で、下値を探る展開になる可能性もあると思われます。

チャート的には、4時間足ではレンジ下限付近ですが、日足ではレンジ上限付近です。再び132.0円を割り込む展開となった場合、日足レンジ下限付近130.0円が見えてきます。

今週のポンド円は、来週の5/10に英中央銀行(BOE)の政策金利発表が予定されていますが、直近のインフレ指標やGDPは弱いものとなっており、利上げ観測は後退していています。そのため引き続き軟調、もみ合いになる可能性が高いと思われます。武田薬品工業によるアイルランドの製薬会社シャイアーの買収協議は継続中のため、まとまった規模のポンド買いが発生する可能性はありそうです。

チャート的には、4時間足では移動平均線200MAで下降勢いが止まってきたようにも見えますので、小反発を期待したいところですが、150.0円を割り込む展開となった場合、148円台までの調整はありそうです。

今週のオーストラリアドル円は、5/1の13:30に豪準備銀行(RBA)の政策金利発表予定されていますが、据え置きが予想されており、声明では利上げは急がないという姿勢が継続される見込みとなっています。資源価格が変動する懸念も後退しており、新たな材料が少ないため、もみ合いが継続すると思われます。

チャート的には、4時間足移動平均線200MA、日足25MAにサポートされているように見えます。このままもみ合いが続く可能性が高いと思われますが、82.0円を下抜けた場合、日足のレンジ下限80円台が見えてきます。

今週のユーロドルは、このところの経済指標数値が弱いものとなっており、欧州中央銀行(ECB)の早期の量的緩和(QE)縮小時期も見えていません。5/2の雇用統計、欧州域内GDPの結果次第で、下値を探る展開になる可能性もあると思われます。ドルが堅調に買われると、さらに軟調な展開になりそうです。

チャート的には、日足で移動平均線100MAを下抜けました。さらに下の200MA付近、1.200ドルを目指す可能性はあると思われます。

引き続き、予定外の要人発言には注意が必要です。

喜平はゴールデンウィークでプチ悠々自適時間を過ごす国内小旅行に出かけます。そのため、4/30~5/5の間、トレードとブログはお休みの予定ですが、今週発表の経済指標、イベントは、お知らせしておきます。

明日4/30夜は、

17:00 (欧)マネーサプライM3 前年同月比 3月
21:00 (独)消費者物価指数(CPI、速報値) 前月比 4月
21:30 (米)個人消費支出(PCE) 前月比 3月
21:30 (米)個人所得 前月比 3月
22:45 (米)シカゴ購買部協会景気指数 4月
23:00 (米)住宅販売保留指数 前月比 3月

5/1夜は、

17:30 (英)消費者信用残高 3月
17:30 (英)マネーサプライM4 前月比 3月
17:30 (英)製造業購買担当者景気指数(PMI) 4月
23:00 (米)建設支出 前月比 3月
23:00 (米)ISM製造業景況指数 4月

5/2夜は、

16:55 (独)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
17:00 (欧)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
17:30 (英)建設業購買担当者景気指数(PMI) 4月
18:00 (欧)雇用統計 3月
18:00 (欧)四半期域内総生産(GDP、速報値) 前期比 1-3月期
20:00 (米)MBA住宅ローン申請指数 前週比
21:15 (米)ADP雇用統計 前月比 4月
27:00 (米)連邦公開市場委員会(FOMC)終了後政策金利発表

5/3夜は、

17:30 (英)サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 4月
18:00 (欧)生産者物価指数(PPI) 前月比 3月
18:00 (欧)消費者物価指数(HICP、速報値) 前年同月比 4月
20:30 (米)チャレンジャー人員削減数 前年比 4月
21:30 (米)四半期非農業部門労働生産性・速報値 前期比 1-3月期
21:30 (米)新規失業保険申請件数 前週分
21:30 (米)貿易収支 3月
23:00 (米)ISM非製造業景況指数(総合) 4月
23:00 (米)製造業新規受注 前月比 3月

5/4夜は、

16:55 (独)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
17:00 (欧)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
18:00 (欧)小売売上高 前月比 3月
21:30 (米)雇用統計 前月比 4月

の経済指標発表が予定されています。アメリカ雇用統計は大注目の経済指標です。


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