貿易摩擦の行方が相場を決める – トレード準備と独り言

こんにちは。喜平です。

日曜日は、今週の相場見通しのため、先週のチャート分析をしておきます。

週足チャート、日足チャート、4時間足チャートにおけるトレンド、レンジ判断、取引レンジ、終値、4時間足チャートの型を確認します。
(取引レンジ、終値は10pips未満四捨五入の概数)
チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。

<ドル円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:→
先週取引:109.6~110.8円
先週終値:110.0円
4時間足チャート型:もみ合い

<ユーロ円>
週足:→ 日足:↓ 4時間足:→
先週取引:126.6~128.6円
先週終値:128.2円
4時間足チャート型:V字上昇

<ポンド円>
週足:→ 日足:↓ 4時間足:→
先週取引:144.4~146.9円
先週終値:145.9円
4時間足チャート型:V字上昇

<豪ドル円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:→
先週取引:80.6~82.4円
先週終値:81.8円
4時間足チャート型:V字上昇

<ユーロドル>
週足:→ 日足:↓ 4時間足:→
先週取引:1.151~1.167ドル
先週終値:1.166ドル
4時間足チャート型:しっかり上昇

となっています。


先週は、トランプ米大統領が対中報復関税をかける2000億ドル規模の中国製品を特定するよう指示したことで、中国側も反発し、リスクオフの円買い相場となりました。

一方、パウエルFRB議長が「利上げを継続する根拠が強い」と述べて、更なる利上げ示唆をしたこともあり、相場は徐々に戻しました。

しかしながら、22日はまたしてもトランプ米大統領が欧州連合(EU)からの自動車輸入に20%の関税を賦課すると警告したことや、米10年債利回りが伸び悩んだことなどから、再びリスクオフ相場となりました。

ユーロ圏では、ドイツの移民、難民問題をめぐる与党内で対立が表面化したものの、ユーロ圏6月総合PMI速報値の上昇や、イタリアの政治不安はやや緩和されたことなどから、ユーロも米中貿易戦争懸念による下げを戻し、V字上昇となりました。

今週のドル円は、一部報道で米中貿易戦争回避のための協議再開を調整と伝えられていますが、貿易戦争激化懸念は継続しており、FRBの利上げ継続方針にもかかわらず、上値は重いと思われます。しかし、今週発表の経済指標が好調で米株高につながれば、ドルが押し上げられる可能性はありそうです。

チャート的には、4時間足で109.9円付近の200MAがサポートとなっていると感じられ、レンジ上限110.5円付近までの上昇は想定したいと思います。

今週のユーロ円は、欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しが来年になる見通しに対して、米連邦準備制度理事会(FRB)は更なる利上げ示唆をしたことによるユーロ売り、ドル買いは継続すると思われるため、その影響を受けて弱含みになる可能性があると思われます。

チャート的には、4時間足で128.5円付近の100MAが抵抗として働いているように思われますので、戻り売りが発生するかに注目したいと思います。

今週のポンド円は、英中銀金融政策委員会(MPC)の8月利上げ観測が浮上しており、ポンド売りは弱まると考えられますが、欧州連合(EU)離脱に関する政治的リスクを払拭できず、もみ合いになる可能性が高いと思われます。

チャート的には、4時間足で先週末にひっかかった146.5円付近の100MAを再び上抜けることができるかに注目したいと思います。できなければ、ユーロ同様、レンジ内戻り売りの可能性を探りたいです。

今週の豪ドル円は、OPEC総会での生産調整合意後に進展した原油高を受け上昇となっていますが、中国経済への依存も高いため、米中貿易戦争激化懸念の影響も受けやすく、上値が重くなる可能性があると思われます。

チャート的には、4時間足で82.0円付近のボリンジャーバンド上限を超えて、上昇を維持できるのかに注目したいと思います。

今週のユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しが来年になる見通しに対して、米連邦準備制度理事会(FRB)は更なる利上げ示唆をしたことによるユーロ売り、ドル買いは継続すると思われるため、弱含みになる可能性があると思われます。

チャート的には、私がチェックしている通貨ペアの中で唯一、4時間足でしっかり上昇となっていますが、ファンダメンタルズの状況も含めて考えると、100MAや200MAでの戻り売りを想定したいと思います。

アメリカの保護貿易的な通商政策による貿易摩擦報道は、相場全体のリスクオン、リスクオフのキーとなっており、要人発言による急変動には注意したいと思います。

今週発表の経済指標、イベントでは、

6/25
23:00 (米)新築住宅販売件数 前月比 5月

6/27
17:30 (英)カーニー英中銀(BOE)総裁 発言
21:30 (米)耐久財受注 前月比 5月

6/28
21:30 (米)四半期実質国内総生産(GDP、確定値) 前期比年率 1-3月期

6/29
16:55 (独)雇用統計 6月
17:30 (英)四半期国内総生産(GDP、確定値) 前年同期比 1-3月期

に注目したいと思います。

その他指標でもポジティブ、ネガティブサプライズがあれば、大きな変動も起こりますので、毎日必ず指標発表、要人の発言予定を確認してから、エントリーするようにしたいと思います。

6/25(月)の夜は、

17:00 (独)IFO企業景況感指数 6月
23:00 (米)新築住宅販売件数 前月比 5月

6/26(火)の夜は、

22:00 (米)ケース・シラー米住宅価格指数 4月
23:00 (米)リッチモンド連銀製造業指数 6月
23:00 (米)消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 6月

の経済指標発表が予定されています。


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