米通商政策による貿易戦争懸念拡大 – トレード準備と独り言


こんにちは。喜平です。

日曜日は今週の相場見通しのため、週足チャート、日足チャート、4時間足チャートを見て流れをつかんでおきます。

<ドル円>
週足:↓ 日足:→ 4時間足:→
<ユーロ円>
週足:↓ 日足:→ 4時間足:↓
<ポンド円>
週足:↓ 日足:→ 4時間足:→
<オーストラリアドル円>
週足:↓ 日足:↓ 4時間足:↓
<ユーロドル>
週足:→ 日足:→ 4時間足:↓

となっています。
※5本足移動平均線の傾きが、
上昇:↑ 下降:↓ レンジ(水平に近い):→

先週は、米朝関係改善のニュースはティラーソン国務長官解任以降なく、表立った進捗が無いように見えます。トランプ大統領は鉄鋼とアルミニウム製品に大幅な輸入関税を課す大統領令に署名した後も、保護主義的な通商政策を維持し、特に中国に対しては厳しい態度を見せているため、貿易戦争による経済への悪影響の懸念が相場を押し下げています。オーストラリアドルは下げは大きいですね。

今週のドル円は、上値の重い展開が予測されます。連邦準備理事会(FRB)が3/20-21に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.25%引き上げ、1.50%-1.75%とすることは確実視されており、市場の関心は利上げペースに向けられているようです。FOMC声明およびパウエル議長の記者会見には注目です。
また、トランプ政権は中国などをターゲットに保護主義的な通商政策を維持すると予想されているため、貿易摩擦深刻化に対する警戒感から積極的なドル買いにはなりにくいと思われます。
チャート的には4時間足の移動平均線25MA、75MAが抵抗として働き、上に抜けることは難しそうに見えます。25MAとボリンジャーバンド下限の範囲での動きになりやすいと思われます。

今週のユーロ円は、欧州中央銀行(ECB)が金融緩和策の早期縮小について慎重な姿勢を見せているため、金利先高期待によるユーロ買いは抑えられると思われます。トランプ政権の保護主義的な通商政策からの貿易摩擦深刻化に対する警戒感、日本の政局不安が円高の要因となる可能性もあることから、弱含みの展開になる可能性が高いと思われます。
チャート的には日足を見ると200MAで戻り売りになっており、しっかりとした3連続陰線が発生しています。130円を割り込んだ場合、129.6円付近に週足の200MAがあり、そこで反発が出るかどうかといったところです。

今週のポンド円は、インフレ指標が好調であることから政策金利の利上げ期待が広がっているが、EU離脱後の交渉が難航していること、ロシア元スパイの殺人未遂事件に関するロシア政府の対応を批判して関係が悪化していること、トランプ政権の保護主義的な通商政策による貿易摩擦警戒から、上値は重い展開になると思われます。
チャート的には4時間足でボリンジャーバンド下限からの反転の動きが維持できるか、もみ合いになるのかに注目したいと思います。

今週のオーストラリアドル円は、準備銀行(中央銀行)の成長見通し引き下げ、GDPの伸びの鈍化に加え、トランプ政権の保護主義的な通商政策で中国経済への影響が懸念されることから、弱含みの展開になる可能性が高いと思われます。3/20の準備銀行(中央銀行)の理事会議事要旨が予想より弱い内容だと更に売られる可能性もあると思います。
チャート的には週足で直近安値付近まで来ています。下抜けすると、80.0円が見えてくると思われます。

今週のユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)が金融緩和策の早期縮小について慎重な姿勢を見せているため、金利先高期待によるユーロ買いは抑えられると思われます。またアメリカの追加利上げが確実視されていることもユーロ上昇を抑える要因ですが、トランプ政権の保護主義的な通商政策から、積極的なドル買い、ユーロ売りになる可能性も低く、もみ合いになる可能性が高いと思われます。
チャート的には日足、4時間足でレンジが継続しており、この動きが今週も継続する可能性が高いと思われます。

チャートをしっかり見極めてからエントリーしたいと思います。

今週発表の経済指標、イベントでは、

3/20
09:30 (豪)豪準備銀行(RBA)金融政策会合議事要旨公表
3/22
03:00 (米)連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表
03:30 (米)連邦準備理事会(FRB)パウエル議長、定例記者会見
21:00 (英)イングランド銀行(BOE)政策金利発表
21:00 (英)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
3/23
21:30 (米)耐久財受注 前月比 2月

に注目したいと思います。

先週からアメリカは夏時間となり、日本時間の各経済指標発表が冬時間より1時間早くなっていますよ。

その他指標でもポジティブ、ネガティブサプライズがあれば、大きな変動も起こりますので、毎日必ず指標発表、要人の発言予定を確認してから、エントリーするようにしたいと思います。

明日3/19夜は、

19:00 (欧)貿易収支 1月
19:00 (欧)建設支出 前月比 1月

の経済済指標発表が予定されています。


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