FXで勝てないのはなぜ?<第2回おまけ>キングボンビー

FXで勝てないのはなぜなのか?

FXで勝てないのはなぜなのか?

第3回の前に第2回の補足としてコツコツドカンについて少しだけ掘り下げておきたいと思います。

普通に考えればだれもがドカンと負けたくないのになぜドカンと負けてしまうのでしょうか。

その原因の1つとなるのが今回のタイトルにも入れた「キングボンビー」の存在です。

キングボンビーというのはご存じの方も多いと思いますが、桃太郎電鉄というすごろくゲームに

登場する貧乏神が突如変身するあのキャラクターです。

貧乏神でも小さな損失が出るのですが、キングボンビーに取りつかれたときの損失は桁外れです。

通常ではありえない数のサイコロを振って出た目の持ち金を捨てたり、

ゴールからとっても遠いところに吹き飛ばされたりします。

どうしようもないくらいにボコボコにされてしまうのです。

そんなキングボンビーはトレーダーの内面にも登場することがあり、

ドカンという大きな損失の原因になります。

私もFXに慣れてきた1、2年目頃に時々やられました。

今でもキングボンビーには気をつけるよう心がけています(笑)

キングボンビー出現時の具体例

トレーダーの内面にキングボンビーが現れた時の具体例を挙げてみましょう。

・通常のロットサイズの2倍、3倍といったロットでエントリーする。

・買うべきところを売ってしまう。またはその反対。

・最初に想定したであろう損切位置を無視してポジションを保有し続ける。

・最初に想定したであろう利確位置を無視してさらに大きな利益を狙う。

・そもそも利確位置や損切位置を想定しない。

・損切りして反対方向のエントリー(ドテン)をして往復ビンタを喰らう。

など

どれもトレーダーにとってしてはいけないことばかりです。

それなのにトレーダーの内面に現れたキングボンビーは容赦なく大切な資金を削り取り、

コツコツと積み上げてきた勝ちよりも大きな損失を出すのです。

不思議ですね。

大損した翌日に思い出したくもないトレードを振返ってみましょう。

冷静になって見てみると、通常より大きなロットで波の天井で買ったり、

波の底で売ったり、つづけさまにエントリーと決済を繰り返し、

損をして当たり前のトレードをしたことに気づきます。

おそらく正気な状態で冷静に判断していたら大損なんてしないし、

むしろそこそこの利益が出せていたであろう相場であったことがわかります。

そのようなことが起こる原因

マーケットがトレーダーに対していじわるをしているのでしょうか。

違いますよね。

トレーダー自身の内面(心理状態)から来ているのです。

コツコツ勝っていた時は決めたトレードルールも守れていたはずです。

でもなかなか思ったようには資金は増えず欲求不満がたまります。

うまくトレードができて資金が増やせた場合は自己陶酔による自信過剰になります。

相場に慣れて勝ててきたことで、自分の判断に自信を持ち、

チャート分析した時に「これは上がるはず」、「これは下がるはず」という思いが強くなり、

結果、そのようにならずに損失を出してしまう。

あるいは勝てているから「ロットサイズを上げればもっと勝てるはず」

との思いでエントリーした結果、損失を出してしまう。

最初はそのような通常より少し大きな損失が、トレーダーの内面に潜むキングボンビーを呼び出すきっかけとなります。

相場の判断に自信を持っていることが災いして、

「これはおかしい。次のトレードで取り返そう。」と思います。

そうしてロットサイズを上げてエントリーした結果、

またしても負けると、キングボンビーが登場するのです。

大きなロットでトレードを繰り返し、負けを取り返すどころか、どんどん損失が膨らみます。

正常な理性は失われてキングボンビーの思いのまま、めちゃくちゃなトレードを繰り返します。

我に返ったときには、莫大な損失になっていて呆然とするのです。

FXで勝てないキングボンビー対策

では内面に潜むキングボンビーを呼び起さないためにどうすればよいのでしょうか。

・相場は予測できず何事も起こりうることを認識すること

 過去のパターンから上がりやすい相場はあっても

絶対上がる相場は無いということを理解しなければなりません。

・ロットサイズを上げないこと

 ロットサイズを上げると少しの値動きが大きな資金変動につながり、瞬間的な値動きで大きな損失が出ると金縛りにあい、損切ができなくなります。

・1回のトレードにこだわらないこと

 10回のトレードで6勝4敗、7勝3敗を狙う確率で取り組むということです。

・ルールを守れているか常に自己監視すること

 キングボンビーは内面の自分自身であり、逆らうことは難しいです。予兆を感じたら、その時点である程度損失が出ているはずです。その日は手仕舞いにして相場から離れるようにしてください。

上記のような経験をお持ちの方は私の必携書でもあるマーク・ダグラス著の「ゾーン「勝つ」相場心理学入門」を読むことを強くお勧めします。

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