【今週のFX見通し】日銀為替介入警戒感から上値の重い展開

こんにちは。喜平です。

先週足はドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、ユーロドルがすべて陽線でした。

先週はドル円、ユーロ円、ポンド円が続伸するも、勢いは衰えてきています。

日銀の為替介入も警戒されているように感じます。

まだ上昇勢いはあるので、買い目線であることには変わりないですが、上値の重さから、急落リスクもあり、慎重な対応が必要です。チャネルはしっかりと確認していきたいですね。

たいへん憂鬱ですが、ドル円が145円を超える水準に来たことで、高値更新などの場面では日銀の為替介入に警戒が必要です。

気づいてからの買いポジション決済では100~200pips以上は軽く吹っ飛びます。逆指値は注文時に入れておく方が良いです。

2022年9~10月の為替介入時の記事を参考に貼り付けておきます。

相場見通し

チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。MAは21EMAを使用しています。

<今週のドル円>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:↑

1時間足チャート型:上昇押し

先週は、一時145.00円を上抜けましたが、4時間足MA付近まで押しています。

4時間足で意識されていた140.25円を上抜けてからは、4時間足MAにサポートされてきれいに上昇していますが、145円台は日銀の為替介入が意識される価格帯となります。

前回の為替介入では機関投資家も大きな打撃を受けています。機関のコンピュータプログラムも学習していると思いますので、上値の重い慎重な展開になる可能性が高いと思います。

特に1時間足で高値更新といったタイミングでは警戒が必要です。

では為替介入を想定した売りエントリーが可能かというとそうではありません。

上昇トレンドなので、1時間足レンジ内でNAを下から上に抜けるタイミングを15分足で確認しながら、直近高値の少し下までを小さく狙っていきたいですね。

高値ブレイク狙いはリスクが大きいと思います、

日足の目線を分けるラインは140.25円、注目水平ラインは142.22円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:買い

<今週のユーロ円>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:↑

1時間足チャート型:上昇もみ合い

先週は、先々週よりさらに勢いが衰えてきましたが、それでも157円台に乗せてきました。日足チャネルでは上限付近に達しています。

ここ3週間で約8円ほど伸びたこと、日銀為替介入の警戒感が高まっていること、日足上昇チャネル上限付近であることから、少し調整の動きを期待したいと思います。

4時間足MAがレジスタンスとして効いて、注目水平ラインから下側にN字下降が確認できれば、現状で154円台半ばに来ている日足MA、155.0円といったラインまでの動きを20~30pipsくらい狙いたいと思います。

注目水平ライン158.00円を上抜けてきた場合は、一旦様子見です。ドル円の動きも確認して、高値更新してきている状況では、新高値から下のサポートを確認しに来るまで待ちたいですね。

日足の目線を分けるラインは150.88円、注目水平ラインは158.00円、156.81円、155.00円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:双方向

<今週のポンド円>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:↑

1時間足チャート型:もみ合い

先週は、7週連続の週足陽線となりましたが、この7週で14円ほど上昇したこともあり、上値が重くなっているようでもみ合いとなっています。

まだ日足の上昇勢いは強いですが、先週金曜日に4時間足高値更新上抜けに失敗してもみ合いレンジ内に戻されました。

まずは直近もみ合いレンジ下限となる注目水平ライン182.18円付近のサポートを確認しに来るのを待ち、その後、N字上昇で4時間足MAを抜けて上昇してきたら、直近高値までの上昇を狙ってみたいと思います。

182.18円をしっかり下抜けて、サポレジ転換となった場合は、売りを狙うことは可能ですが、まだ上昇勢いは強いため、連続的な高値切り下げが確認できるまでは待ちたいと思います。

日銀の為替介入には警戒が必要ですので、ドル円が高値を更新して上昇する場合も、待つことが必要です。

日足の目線を分けるラインは179.90円、注目水平ラインは183.85円、182.18円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:双方向

<今週の豪ドル円>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:→

1時間足チャート型:もみ合い

先週は、先々週からの調整による4時間足下降のブルフラッグがもみ合いながら収束する動きとなりました。

先週金曜日にはブルフラッグ上限の下降トレンドラインを上抜けてきましたので、4時間足MAのサポートが固まれば、再度上昇する可能性が高くなりそうです。

1時間足で若干の押しとなっているため、上昇波を見極めて、4時間足MAなど強いラインからの反発上昇で、再度、97円台半ばを目指す動きをとらえていきたいと思います。

火曜日のRBA政策金利発表では0.25%の利上げが予想されていますが、その結果も大きな影響があると思いますので慎重に攻めたいと思います。

注目水平ライン95.14円を下抜けてきた場合は様子見です。

日足の目線を分けるラインは93.00円、注目水平ラインは95.70円、95.14円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:双方向

<今週のユーロドル>

週足:→ 日足:→ 4時間足:→

1時間足チャート型:もみ合い

先週は、一時的に日足目線ライン1.083ドル付近まで売られましたが、急反発の上昇となり、結果としては週足でほぼ十字線となるもみ合いでした。

4時間足ではヘッドアンドショルダーのネックライン下抜けが失敗した形となっていますので、注目水平ライン1.090ドルでのサポートを固めることができれば、再び1.100ドルを目指す展開を想定したいと思います。

1.090ドルをしっかりと下抜けてきた場合は様子見です。

日足の目線を分けるラインは1.0830ドル、注目水平ラインは1.090ドルです。

4時間足目線:買い

15分足目線:双方向

今週の経済指標とイベント

今週と来週で注目すべきもの(★)、夕方以降の会社員時間帯に発表が予定されているものは、

7/3
08:50 (日)日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 4-6月期 ★
16:55 (独)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)6月
17:00 (欧)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)6月
17:30 (英)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)6月
22:45 (米)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)6月
23:00 (米)ISM製造業景況指数 6月 ★
23:00 (米)建設支出 5月

7/4
アメリカ休場(独立記念日)
13:30 (豪) 豪準備銀行(RBA)政策金利発表 ★

7/5
16:55 (独)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)6月
17:00 (欧)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)6月
17:30 (英)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)6月
18:00 (欧)卸売物価指数(PPI)5月
23:00 (米)製造業新規受注 5月
27:00 (米)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 ★

7/6
17:30 (英)建設業購買担当者景気指数(PMI)6月
18:00 (欧)小売売上高 5月
20:00 (米)MBA住宅ローン申請指数
20:30 (米)チャレンジャー人員削減数 6月
21:15 (米)ADP雇用統計 6月 ★
21:30 (米)貿易収支 5月
21:30 (米)新規失業保険申請件数
21:30 (米)失業保険継続受給者数
22:45 (米)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)6月
22:45 (米)総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)6月
23:00 (米)ISM非製造業景況指数 6月 ★
23:00 (米)雇用動態調査(JOLTS)求人件数 5月 ★

7/7
21:30 (加)失業率 6月
21:30 (米)雇用統計 6月 ★★
25:45 (欧) ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言 ★

です。

水曜日深夜にFOMC議事録、金曜日は大注目のアメリカ雇用統計があります。

<シカゴIMMポジション情報>

CFTC(全米先物取引委員会)集計によるシカゴIMM通貨先物 投機筋のポジション情報で、先週火曜日取引終了後の建て玉枚数および差引です。

ポンドはやや落ち着きましたが、買い越し継続です。

円/ドル 買玉 売玉 差引
6月6日 34,151 138,968 -104,817
6月13日 37,088 141,064 -103,976
6月20日 32,244 139,900 -107,656
6月27日 38,018 150,888 -112,870
       
ユーロ/ドル 買玉 売玉 差引
6月6日 236,060 77,639 158,421
6月13日 226,138 74,316 151,822
6月20日 229,399 84,750 144,649
6月27日 223,977 78,949 145,028
       
ポンド/ドル 買玉 売玉 差引
6月6日 65,063 52,579 12,484
6月13日 76,383 69,648 6,735
6月20日 101,567 54,959 46,608
6月27日 104,382 52,388 51,994
       
 豪ドル/ドル 買玉 売玉 差引
6月6日 54,501 110,969 -56,468
6月13日 38,758 100,503 -61,745
6月20日 45,743 95,359 -49,616
6月27日 45,225 84,649 -39,424

元データはこちら
(下にスクロールしたBRITISH POUND、JAPANESE YEN、EURO FX、少し離れて下の方AUSTRALIAN DOLLARのNon-Commercial分が投機筋のポジションです)

CFTC Commitments of Traders Long Report - CME (Futures Only)
This is the viewable version of the most recent release of the CME long form futures only commitments report.

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