【今週のFX見通し】欧米金融不安の中FOMC結果待ちで小さく売りを狙う

こんにちは。喜平です。

昨日の土曜日は桜が咲き始めた関東地方も寒かったです。少しだけ出かける用事があったのですが、一度しまったダウンコートを引っ張り出しました。

先週足はドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、ユーロドルがすべて陰線でした。

アメリカシリコンバレー銀行の破綻をきっかけに米金融不安となりました。アメリカ政府の対応は早く、不安払しょくと思いきや、今度は、スイス大手銀行のクレディ・スイスの経営の悪化が表面化し、ユーロ圏でも金融不安が広がりました。

クレディ・スイスは以前から経営がうまくいっていなかったようで今に始まったことではないのですが、なんでこのタイミングという感じです。

今週は欧米金融不安のFOMC政策金利への影響が懸念されています。

FOMCまでは様子見になると思われますが、全体的にはリスクオフのため、小さな売りタイミングを探して攻めたいと思います。

スイス大手銀行UBSのクレディ買収の動きも注意が必要ですので、大きなポジションエントリー、長時間のポジションキープは避けたいと思います。

FX投資では大きな損失リスクを避けることが大事ですよ。

相場見通し

チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。

＜今週のドル円＞

週足：→　日足：→　4時間足：↓

1時間足チャート型：弱含み

先週は、シリコンバレー銀行の破綻をきっかけにした下降、アメリカ政府による預金者の保護発表での上昇、金融システム不安の再燃、金利上昇軟化の警戒感により下降とファンダメンタル情報に振り回されつつ、4時間足では下降チャネル内を下げてきました。

今週はFOMCの結果待ちで様子見が強くなり、注目水平ライン130.40円あたりでのサポートは考えられますが、直近4時間足の下降トレンドライン上抜けは重いと思われます。

4時間足下降トレンドラインまで戻すような動きがあれば、戻り売りのチャンスをうかがいたいと思います。

FOMCはもちろんノーポジで通過し、その後の方向性を見極めたいですね。

日足の目線を分けるラインは134.50円、注目水平ラインは130.40円です。

4時間足目線：売り

15分足目線：売り

＜今週のユーロ円＞

週足：→　日足：↓　4時間足：↓

1時間足チャート型：下降もみ合い

先週は、米銀行破綻での下げから早いアメリカ政府の対応により上昇となりましたが、その後はクレディ・スイスの経営悪化懸念がユーロ圏への金融市場への影響与えるのではとの不安で急落となりました。

ECBは政策金利を予定通りの0.50％利上げとしたことでやや持ち直しましたが、もみ合いとなっています。

今週は、欧米の金融不安が払しょくされているわけではないのでもみ合いレンジを想定したいと思います。

注目水平ライン139.98円～日足目線ライン142.83円のレンジ想定ですが、現状では下降の流れの方が強いと感じられるため、レンジ内で、4時間足MA、日足MA、日足目線ラインでレジスタンスされてのN字下降にはついていきたいと思います。

日足の目を分けるラインは143.83円、注目水平ラインは139.98円です。

4時間足目線：売り

15分足目線：売り

＜今週のポンド円＞

週足：→　日足：→　4時間足：↓

1時間足チャート型：下降もみ合い

先週は、ユーロ円同様に米銀行破綻での下げから早いアメリカ政府の対応により上昇となりましたが、クレディ・スイスの経営悪化懸念が欧米金融市場への影響与えるのではとの警戒感から急落となりました。

ECBの政策金利で予定通りの0.50％利上げであったことで、やや落ち着いてもみ合いとなっています。

今週は、FOMCの様子見から注目水平ライン158.55円から日足目線ライン162.15円のレンジと想定し、売り目線の中、4時間足下降トレンドライン、4時間足MA、日足MAといった強いラインでレジスタンスされてのレンジ内下降にはついていきたいと思います。

FOMC通過後は、改めて流れを確認する必要があると思います。

日足の目線を分けるラインは162.15円、注目水平ラインは158.55円です。

4時間足目線：売り

15分足目線：売り

＜今週の豪ドル円＞

週足：→　日足：↓　4時間足：↓

1時間足チャート型：もみ合い

先週は、他のクロス円通貨ペア同様の動きで大きなもみ合いとなりました。4時間足では下降基調となっており、豪ドルの弱さが継続しています。

今週は、FOMC様子見で先週後半のもみ合いが継続しそうですが、戻りからの高値切り下げ売り再開では売りエントリーポイントを探りたいと思います。

先週のサポートとなった注目水平ライン87.30円を割り込むと、直近週足の上昇トレンドラインを下抜ける形になる可能性があります。

今週すぐに週足で意識されるラインを割り込んでの大きな下降トレンドに乗れるような波は想定しませんが、今後の流れとしては頭に入れておきたいころです。

日足の目線を分けるラインは91.25円、注目水平ラインは87.30円です。

4時間足目線：売り

15分足目線：売り

＜今週のユーロドル＞

週足：→　日足：→　4時間足：→

1時間足チャート型：大きなもみ合い

先週は、米銀行破綻での下げから早いアメリカ政府の対応により上昇となり、日足目線ライン1.070ドルを上抜けてきました。

その後はクレディ・スイスの経営悪化懸念がユーロ圏への金融市場への影響与えるのではとの不安で急落となりましたが、ECBが予想通りの政策金利0.50％利上げを決めたことで再上昇となり、大きなもみ合いとなっています。

今週はFOMCまでは様子見のもみ合いを想定しますので、直近の4時間足レンジ1.0532～1.070ドルの上限近くで2レッグの下降（基礎用語参照）となれば売り、下限近くで2レッグの上昇となれば買いのエントリーが可能か判断をしたいと思います。

FOMC通過後は、新たな流れでのチャネル形成を待つ必要があると思います。

日足の目線を分けるラインは1.070ドル、注目水平ラインは1.0532ドルです。

4時間足目線：双方向

15分足目線：双方向

今週の経済指標とイベント

今週注目すべきもの（★）、夕方以降の会社員時間帯に発表が予定されているものは、

3/20
19:00 (欧)貿易収支（季調前・季調済）1月
23:00 (欧)ラガルド欧州中央銀行（ECB）総裁　発言 ★

3/21
09:30 (豪)豪準備銀行（RBA）金融政策会合議事要旨公表 ★
19:00 (独)ZEW景況感調査 3月
19:00 (欧)ZEW景況感調査 3月
19:00 (欧)建設支出 1月
21:30 (加)消費者物価指数（CPI）2月
21:30 (欧)ラガルド欧州中央銀行（ECB）総裁　発言 ★
23:00 (米)中古住宅販売件数 2月

3/22
16:00 (英)消費者物価指数（CPI）2月 ★
16:00 (英)小売物価指数（RPI）2月
17:45 (欧)ラガルド欧州中央銀行（ECB）総裁、発言 ★
18:00 (欧)経常収支（季調済）1月
20:00 (米)MBA住宅ローン申請指数
27:00 (米)米連邦公開市場委員会（FOMC）終了後政策金利発表 ★★
27:30 (米)パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長　定例記者会見 ★

3/23
17:30 (スイス)スイス国立銀行３カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
21:00 (英)イングランド銀行（BOE）金利発表 ★
21:30 (米)四半期経常収支 10-12月期
21:30 (米)新規失業保険申請件数
21:30 (米)失業保険継続受給者数
23:00 (米)新築住宅販売件数 2月 ★
24:00 (欧)消費者信頼感（速報値）3月

3/24
08:30 (日)全国消費者物価指数（CPI）2月 ★
17:30 (独)製造業購買担当者景気指数（PMI、速報値）3月
17:30 (独)サービス部門購買担当者景気指数（PMI、速報値）3月
18:00 (欧)製造業購買担当者景気指数（PMI、速報値）3月
18:00 (欧)サービス部門購買担当者景気指数（PMI、速報値）3月
18:30 (英)製造業購買担当者景気指数（PMI、速報値）3月
18:30 (英)サービス部門購買担当者景気指数（PMI、速報値）3月
21:30 (米)耐久財受注 2月
22:45 (米)製造業購買担当者景気指数（PMI、速報値）3月
22:45 (米)サービス部門購買担当者景気指数（PMI、速報値）3月
22:45 (米)総合購買担当者景気指数（PMI、速報値）3月

です。

このところの銀行破綻に関連した金融不安がFOMC政策金利に影響が出るのかに注目です。ポジションの持ち越しはリスクが大きいですよ。

＜シカゴIMMポジション情報＞

CFTC（全米先物取引委員会）集計によるシカゴIMM通貨先物　投機筋のポジション情報で、先週火曜日取引終了後の建て玉枚数および差引です。

英国のソフトウエア会社IONへのサイバー攻撃の影響により、データの公表が遅れています。2週分ずつ公表されており、3/7までのデータが出ましたが、まだ1週遅れです。来週末に3/21分まで追いつくと思います。

もう参考にはならないけど、円は2月末からの売り再開の動きがよく出ていますね。

元データはこちら
（下にスクロールしたBRITISH POUND、JAPANESE YEN、EURO FX、少し離れてAUSTRALIAN DOLLARのNon-Commercial分が投機筋のポジションです）

CFTC Commitments of Traders Long Report - CME (Futures Only)

This is the viewable version of the most recent release of the CME long form futures only commitments report.

www.cftc.gov

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