【今週のFX見通し】リスクオフの流れからまずは落としどころ探しのレンジもみ合い想定

こんにちは。喜平です。

WBCが始まり、1次ラウンド全勝といい出足です。山本由伸もよかった。大谷はさすがですね。今日のホームランはライトスタンドにいても見上げるようなすごい打球でした。村上はなかなか調子が上がらないけど、次は頑張って欲しいです。

先週足はドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円が陰線、ユーロドルが陽線でした。

アメリカ雇用統計がさえない結果となり、一気にリスクオフとなりました。確かに失業率と平均時給は予想より悪かったですが、そこまで悪いかという感じなのに、ストップを巻き込んだことで急落となりました。

FRBの強気な感じから、再び円安の流れが来そうなところ、梯子を外されたような感じです。

今週も欧州政策金利には気をつけたいですね。

急落からの落としどころ模索のもみ合いを想定したいと思います。

相場見通し

チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。

<今週のドル円>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:→

1時間足チャート型:しっかり下降

先週は、火曜日に直近の4時間足レンジを上抜けてきましたが、雇用統計待ちの様子見から、レンジ内に押し戻されました。

金曜日の雇用統計結果では、非農業部門雇用者数変化で予想を上回りましたが、失業率、平均時給は予想を下回ったことで売りが強くなり、さらにはストップを巻き込む形で134円台前半まで急落し、その後は135.0円付近まで戻しています。

今週は、1時間足で発生している戻りがどこで売り再開となるのか、売り再開の場合、どこでサポートられるのかに注目です。

日足上昇トレンドの中、現状で戻り売りを狙うのはややリスクが高いです。

しかし、買いを狙うの戻り売りが安値切り上げでサポートされ、4時間足MAを上抜けてからになると思いますので、週前半は様子見、週後半はチャネルを見極めたうえで、チャネル下限サポート⇒チャネル上限を狙えるかのエントリー判断となります。

1時間足の波はあると思いますので、短期足では双方向のエントリー機会はありそうです。

注目水平ライン135.25円、4時間足MAのサポートを確認してから買いエントリーポイントを見極めたいと思います。

日足の目線を分けるラインは134.50円、注目水平ラインは135.25円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:双方向

<今週のユーロ円>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:→

1時間足チャート型:下降もみ合い

先週は、145.5円付近のレジスタンスが強く、1時間足で徐々に高値を切り下げる展開となりました。

143円台半ば付近まで押したのち、反発上昇がとなりましたが、さえないアメリカ雇用統計の結果を受けて、相場リスクオフの流れとなり、4時間足直近安値更新となっています。

今週は、木曜日にECB政策金利の発表がありますので、それまでは先週から若干切り下げるレンジでのもみ合いを想定します。

よって短期足は1時間足の波で双方向に狙えるポイントはありそうです。

政策金利およびECBラガルド総裁の記者会見内容で新たなトレンドが出ると思いますので、そこで高値安値の切り上げか切り下げかの確認により1時間足以上のエントリー方向を見極めたいと思います。

注目水平ライン144.00円、4時間足の上昇トレンドラインを下抜けてくる場合は、様子見です。

日足の目を分けるラインは143.83円、注目水平ラインは144.00円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:双方向

<今週のポンド円>

週足:→ 日足:↑ 4時間足:→

1時間足チャート型:下降もみ合い

先週は、注目水平ライン163.75円付近のレジスタンスをしっかりと上抜けることができず弱含みとなり、一時は日足目線ライン162.15円を下抜けましたが、4時間足で大陰線の後に大陽線が現れる2本足の反転(基礎用語参照)から急上昇となりました。

週内高値を更新するもアメリカ雇用統計結果からの相場リスクオフの流れで、日足目線ライン162.15円付近まで2円ほどの急落となっています。

今週は、162.15円のサポートが固まり、1時間足で安値切り上げからのMA上抜けが確認できれば、注目水平ライン163.75円までの試しに乗りたいと思います。

先週の金曜日の上ヒゲがかなり長いため、先週安値を更新し、162.15円がレジスタンスとして効くような展開になると売りエントリーポイントを探りたいと思います。

日足の目線を分けるラインは162.15円、注目水平ラインは163.75円、161.60円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:双方向

<今週の豪ドル円>

週足:→ 日足:↓ 4時間足:↓

1時間足チャート型:下降基調

先週は、サポートとして意識されていた日足目線ライン91.25円を割り込むと、反発上昇する勢いは出ず、1時間足MAに沿ってズルズルと下げて、1月19日以来の88円台まで押し込まれています。

日足以下では下降トレンドですが、週足の大きな流れでは、まだサポートされる可能性があり、反発には注意が必要です。

売りのクライマックス的な形となっていますので、一旦、反発上昇を待ち、1時間足の高値切下げでの売り再開で、売りエントリーポイントを見極めたいと思います。

木曜日の失業率は要注目です。

日足の目線を分けるラインは91.25円、注目水平ラインは90.20円です。

4時間足目線:売り

15分足目線:売り

<今週のユーロドル>

週足:→ 日足:→ 4時間足:→

1時間足チャート型:V字上昇

先週は、4時間足レンジが意識された展開となり、レンジ上限の日足目線ライン1.070ドル近くまで上昇すると、若干のもみ合いの後、レンジ下限の注目水平ライン1.0532ドルまで急落しました。

その後は1.070ドルまで急上昇するも再び急落の流れとなっています。

広いレンジで速い動きになっていますが、まずは先週末からの下げの動きで1時間足の戻り確認後、2レッグの下降(基礎用語参照)で売り再開の動きを狙ってみたいと思います。

ユーロ円同様に、木曜日にECB政策金利の発表は要注意です。

日足の目線を分けるラインは1.070ドル、注目水平ラインは1.0532ドルです。

4時間足目線:双方向

15分足目線:双方向

今週の経済指標とイベント

今週注目すべきもの(★)、夕方以降の会社員時間帯に発表が予定されているものは、

3/14
16:00 (英)失業率 2月
21:30 (米)消費者物価指数(CPI)2月 ★

3/15
08:50 (日)日銀・金融政策決定会合議事要旨 ★
19:00 (欧)鉱工業生産 1月
20:00 (米)MBA住宅ローン申請指数
21:30 (米)ニューヨーク連銀製造業景気指数 3月
21:30 (米)小売売上高 2月 ★
21:30 (米)卸売物価指数(PPI)2月
23:00 (米)企業在庫 1月
23:00 (米)NAHB住宅市場指数 3月

3/16
06:45 (NZ)四半期国内総生産(GDP)10-12月期 ★
09:30 (豪)失業率 2月
21:30 (米)輸入物価指数 2月
21:30 (米)輸出物価指数 2月
21:30 (米)住宅着工件数 2月
21:30 (米)建設許可件数 2月
21:30 (米)フィラデルフィア連銀製造業景気指数 3月
21:30 (米)新規失業保険申請件数
21:30 (米)失業保険継続受給者数
22:15 (欧)欧州中央銀行(ECB)政策金利 ★★
22:45 (欧)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁 定例記者会見 ★

3/17
19:00 (欧)消費者物価指数(HICP、改定値)2月 ★
22:15 (米)鉱工業生産 2月
22:15 (米)設備稼働率 2月
23:00 (米)景気先行指標総合指数
23:00 (米)ミシガン大学消費者態度指数・速報値 3月

です。

火曜日はここ最近の注目度が高い米CPI、木曜日は欧州政策金利に注目です。

<シカゴIMMポジション情報>

CFTC(全米先物取引委員会)集計によるシカゴIMM通貨先物 投機筋のポジション情報で、先週火曜日取引終了後の建て玉枚数および差引です。

英国のソフトウエア会社IONへのサイバー攻撃の影響により、データの公表が遅れています。2週分ずつ公表されており、なんとか2/21までのデータが出ました。本来なら3/7分まで公表されていますが、今週末には3/7分まで、来週末に3/21分まで追いつく感じでしょうか。

円/ドル 買玉 売玉 差引
1月31日 22,550 42,610 -20,060
2月7日 16,556 45,645 -29,089
2月14日 23,079 50,922 -27,843
2月21日 32,486 66,515 -34,029
       
ユーロ/ドル 買玉 売玉 差引
1月31日 246,755 96,426 150,329
2月7日 238,338 73,300 165,038
2月14日 236,574 72,668 163,906
2月21日 236,414 71,346 165,068
       
ポンド/ドル 買玉 売玉 差引
1月31日 36,234 54,551 -18,317
2月7日 47,131 61,252 -14,121
2月14日 42,198 61,993 -19,795
2月21日 45,475 66,891 -21,416
       
 豪ドル/ドル 買玉 売玉 差引
1月31日 36,337 66,929 -30,592
2月7日 30,044 58,149 -28,105
2月14日 30,752 59,659 -28,907
2月21日 38,492 63,280 -24,788

元データはこちら
(下にスクロールしたBRITISH POUND、JAPANESE YEN、EURO FX、少し離れてAUSTRALIAN DOLLARのNon-Commercial分が投機筋のポジションです)

CFTC Commitments of Traders Long Report - CME (Futures Only)
This is the viewable version of the most recent release of the CME long form futures only commitments report.

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