【今週のFX見通し】重要イベントの大波を避けて丁寧に効いているラインを見極めていく

こんにちは。喜平です。

先週足はドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、ユーロドルがすべて陰線でした。

先週は、日銀金融政策の修正絡みで変動の激しい相場となりました。

このような相場の取り組みはたいへん難しく、特にニュースや指標発表で急激な動きが出た時は、もっているポジションをしっかり利確できるか、損切りできるかというところが重要になります。

機関システム同士の戦いとなりますので、個人トレーダーが挑むのはギャンブルとなるのでご注意ください。

今週も重要イベント、指標発表が控えており、方向感を慎重に判断する必要があります。

丁寧にラインを引いてチャネル、効いている水平ラインを確認してN字の動きを見極めていきたいと思います。

相場見通し

チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。MAは21EMAを使用しています。

<今週のドル円>

週足:→ 日足:→ 4時間足:→

1時間足チャート型:V字上昇

先週は、4時間足レンジ内の動きではありましたが、動きが速すぎて取り組みが難しい時間帯が多い相場でした。

特に木曜日深夜の急落は予定のないニュースが発端でしたから、1時間足MAを勢いよく抜けたのを見て、買いポジションを持っていたら、損失を出すところでした。

まあ金曜日には日銀金融政策会合の結果が出ることで、静観していましたので被害がなくてよかったです。

今週は、先週金曜日に急速に上昇した勢いが続くのかどうかに注目したいと思います。

引き続き、変動が大きくなる可能性が高いと思いますので、4時間足以上の動きではなく、1時間足、15分足で形成される高値、安値の切り上げ、切り下げ、チャネルの形成を待ちたいですね。

チャネルが形成されたら、いつも通りトレンド方向にN字確認でのエントリーを仕掛けたいと思います。

現段階で、上に行くのか下に行くのかを見極めることは難しいため、トレンド方向に先入観をもたず、方向が見えてから動くことが大事です。

今週末は雇用統計もありますのでご注意ください。

日足の目線を分けるラインは140.25円、注目水平ラインは142.22円、138.75円、137.68円です。

4時間足目線:双方向

15分足目線:買い

外為どっとコム/ドル円4時間足チャート

<今週のユーロ円>

週足:↑ 日足:→ 4時間足:→

1時間足チャート型:下降戻り

先週は、先々週の日足ダブルトップから4時間足MAが下がり始める中、日銀の金融政策修正に関する一部報道で急落した後、日銀の正式発表では長い上ヒゲと下ヒゲを伴った値幅3.5円の4時間足となりました。

その後は急速に戻りとなり、4時間足MAも勢いよく上抜けて155円台を回復しています。

今週は急激な戻りに対して、戻り売りが発生するかどうかに注目したいと思います。

まだ4時間足MA、1時間足MAよりも上に位置していますので、1時間足、15分足で下降チャネルができて、日足目線ライン155.00円がレジスタンスとして効いてくる動きが確認できたら、売りポイントを見極めたいと思います。

注目水平ライン156.00円をしっかりと上抜けてサポートとして効いてくる場合、再度、158.00円を試しに行く可能性はあると思われます。

先週の大変動の影響はもうしばらく残ると思われますので、いろいろな時間足を確認して、ラインを引きながらトレンドを見極めることが大事です。

日足の目線を分けるラインは155.00円、注目水平ラインは、156.81円、156.00円、154.05円です。

4時間足目線:双方向

15分足目線:双方向

外為どっとコム/ユーロ円4時間足チャート

<今週のポンド円>

週足:↑ 日足:→ 4時間足:→

1時間足チャート型:V字上昇

先週は、日足レンジ上限付近のもみ合いから、日銀の金融政策修正に関する一部報道で急落した後、日銀の正式発表では長い上ヒゲと下ヒゲを伴った値幅4.0円を超える4時間足となりました。

その後は急速に戻りとなり、4時間足MAも強く上抜けて181円台を回復しています。

今週は急激な戻りに対して、ユーロ円同様に戻り売りが発生するかどうかに注目したいと思いますが、8/3木曜に政策金利の発表を控えており、もみ合いになる可能性が高いと思われます。

戻り売りが出ても、反発上昇の動きでもみ合いになることも想定されますので、ご注意ください。

木曜がBOE政策金利、金曜がアメリカ雇用統計発表があり、大きなトレンドをとらえることは難しく、短期足のトレンドでチャネル内の小さな利益を狙っていきたいと思います。

日足の目線を分けるラインは179.90円、注目水平ラインは182.18円、181.20円、179.46円です。

4時間足目線:双方向

15分足目線:買い

外為どっとコム/ポンド円4時間足チャート

<今週の豪ドル円>

週足:↑ 日足:→ 4時間足:↓

1時間足チャート型:下降戻り

先週は、日足三角持ち合い上限を上抜けることができず、その後の日銀金融政策修正報道で三角持ち合いを一気に下抜けました。

その後、戻りとなるもユーロ円、ポンド円と比べると勢いが弱めで、日足目線ライン94.00円を上抜けることができていません。

今週は戻りに対して、戻り売りが発生するか、4時間足MAをしっかり上抜けて、再度95円台を回復できるかに注目したいと思います。

8/1火曜日にRBA政策金利発表が予定されているので、その結果を受けた動きを見極めたいです。

限でのサポート確認でのN字上昇、または注目水平ライン95.70円をしっかりと上抜けるまでは難しいように感じます。

日足の目線を分けるラインは94.00円、注目水平ラインは95.14円、93.00円です。

4時間足目線:売り

15分足目線:双方向

外為どっとコム/豪ドル円4時間足チャート

<今週のユーロドル>

週足:↑ 日足:→ 4時間足:↓

1時間足チャート型:弱含み

先週は、1時間足MAのサポートで上昇を回復するかと思いましたが、注目水平ライン1.1145ドルのレジスタンスを上抜けることができず、その後のアメリカ四半期GDP速報値が予想を上回ったこともあり、急落となりました。

その後、日足目線ライン1.097ドル、直近日足の上昇トレンドラインのサポートで若干反発上昇となっています。

今週は、弱い反発がレジスタンスされて、4時間足直近安値を更新してくるのか、安値を切り上げて、さらには4時間足MAを上抜けて上昇チャネルを形成することができるかに注目したいと思います。

4時間足安値更新後のN字下降または、上昇チャネルを形成してのN字上昇でエントリーできるかどうかの見極めとなります。

日足の目線を分けるラインは1.0970ドル、注目水平ラインは1.110ドル、1.0943ドルです。

4時間足目線:買い

15分足目線:売り

外為どっとコム/ユーロドル4時間足チャート

今週の経済指標とイベント

今週で注目すべきもの(★)、夕方以降の会社員時間帯に発表が予定されているものは、

7/31
17:30 (英)マネーサプライM4 6月
18:00 (欧)四半期域内総生産(GDP、速報値) 4-6月期 ★
18:00 (欧)消費者物価指数(HICP/コア指数、速報値)7月 ★
19:00 (日)外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
22:45 (米)シカゴ購買部協会景気指数 7月

8/1
13:30 (豪)豪準備銀行(RBA)政策金利発表 ★★
16:55 (独)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)7月
16:55 (独)失業率 7月
17:00 (欧)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)7月
17:30 (英)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)7月
18:00 (欧)失業率 6月
22:45 (米)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)7月
23:00 (米)ISM製造業景況指数 7月 ★
23:00 (米)建設支出 6月
23:00 (米)雇用動態調査(JOLTS)求人件数 6月 ★

8/2
08:50 (日)日銀・金融政策決定会合議事要旨 ★
20:00 (米)MBA住宅ローン申請指数
21:15 (米)ADP雇用統計 7月 ★

8/3
16:55 (独)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)7月
17:00 (欧)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)7月
17:30 (英)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)7月
18:00 (欧)卸売物価指数(PPI)6月
20:00 (英)イングランド銀行(BOE)金利発表 ★★
20:00 (英)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨 ★
20:30 (米)チャレンジャー人員削減数 7月
20:30 (英)ベイリー英中銀(BOE)総裁発言 ★
21:30 (米)四半期非農業部門労働生産性・速報値 4-6月期
21:30 (米)四半期単位労働コスト・速報値 4-6月期
21:30 (米)新規失業保険申請件数
21:30 (米)失業保険継続受給者数
22:45 (米)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)7月
22:45 (米)総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)7月
23:00 (米)ISM非製造業景況指数 7月 ★
23:00 (米)製造業新規受注 6月

8/4
10:30 (豪)豪準備銀行(RBA)四半期金融政策報告
18:00 (欧)小売売上高 6月
21:30 (加)失業率 7月
21:30 (米)雇用統計 7月 ★★

今週も、オーストラリア、イギリスの政策金利、週末はアメリカ雇用統計と重要指標が多くなっています。引き続き、大きな変動で反応する可能性に留意が必要です。

<シカゴIMMポジション情報>

CFTC(全米先物取引委員会)集計によるシカゴIMM通貨先物 投機筋のポジション情報で、先週火曜日取引終了後の建て玉枚数および差引です。

7/25では大きな変動はありませんが、日銀の政策修正の影響が今週の8/1の結果に表れるかもしれません。

円/ドル 買玉 売玉 差引
7月3日 41,713 159,633 -117,920
7月11日 29,838 147,020 -117,182
7月18日 29,776 120,015 -90,239
7月25日 30,358 108,110 -77,752
       
ユーロ/ドル 買玉 売玉 差引
7月3日 221,272 78,435 142,837
7月11日 224,351 84,189 140,162
7月18日 264,514 85,682 178,832
7月25日 250,647 73,417 177,230
       
ポンド/ドル 買玉 売玉 差引
7月3日 96,461 46,196 50,265
7月11日 111,667 53,604 58,063
7月18日 135,269 71,540 63,729
7月25日 105,498 46,503 58,995
       
 豪ドル/ドル 買玉 売玉 差引
7月3日 50,170 94,752 -44,582
7月11日 43,661 88,745 -45,084
7月18日 38,252 88,653 -50,401
7月25日 39,108 90,309 -51,201

元データはこちら
(下にスクロールしたBRITISH POUND、JAPANESE YEN、EURO FX、少し離れて下の方AUSTRALIAN DOLLARのNon-Commercial分が投機筋のポジションです)

CFTC Commitments of Traders Long Report - CME (Futures Only)
This is the viewable version of the most recent release of the CME long form futures only commitments report.

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