こんにちは。喜平です。
先週足はドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円が陽線、ユーロドルが陰線でした。
先週のドル円、クロス円は日足押しの底固めのもみ合いの中、日銀の金利政策がまだしばらく変わらないとの姿勢が示され、長期金利コントロールのためのYCC(国債買い入れによる長期金利誘導)修正に緊急性がないとみているとの一部報道もあり、円安に振れました。
しかしながら欧米の利上げがいつ打ち止めになるのかとの思惑から、今週のFOMC、ECBの政策金利および今後の姿勢に関心が集まっており、トレンド方向の見極めは慎重になる必要がありそうです。
FOMCまでは、強いレジスタンス、サポートを抜ける可能性は低いと考えますが、4時間足チャネル内の動きを見極めて、短期足で小さく狙ってみたいと思います。
FOMC後は、新しいチャネルを見つけて、トレンド方向に攻めていきたいですね。
相場見通し
チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。MAは21EMAを使用しています。
<今週のドル円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:↑
1時間足チャート型:強含み
先週は、日足押しの下げ止まり感から、注目されていたライン137.68円での安値切り上げ、4時間足更新で反転上昇の動きとなりました。
金曜日には「日銀は現時点でYCC修正の緊急な必要性が乏しいと見ている」との一部報道から急速に円売りが進み、142.00円近くまで上昇しています。
今週は、急上昇により1時間足上昇チャネル上限付近に来ているので、まずは押しが1時間足MA、または上昇チャネル下限付近でしっかりとサポートされるかどうかに注目したいと思います。
この押しに対する売りはリスクが大きいので初心者にはお勧めできません。
サポートが確認できれば、N字上昇についていきたいですね。
水曜日深夜にはFOMC政策金利発表が予定されていますので、そこまではややもみ合いになることも考えられます。
FOMCは大きな変動を伴う可能性があるので、ポジションの持ち越しはリスクが大きいです。ご注意ください。
金曜日の日銀展望、植田日銀総裁の会見も注目されているので注意が必要です。
日足の目線を分けるラインは140.25円、注目水平ラインは142.22円、138.75円です。
4時間足目線:双方向
15分足目線:買い
<今週のユーロ円>
週足:↑ 日足:↑ 4時間足:↑
1時間足チャート型:強含み
先週は、先々週の反発上昇の流れが継続し、4時間足では大きな波となりましたが、4時間足上昇チャネル内の動きとなりました。
金曜日に日銀がYCC修正の緊急対応は不要と見ているとの一部報道で週足直近上限付近まで戻しています。
週足レンジ上限をしっかりと上抜けるにはそれなりの圧力が必要であり、木曜日のECB政策金利発表までは様子見のもみ合いが想定されます。
それまでに4時間足上昇チャネル内を下降する動きも考えられますが、売りは難しい取り組みとなるため、初心者にはお勧めできません。
注目水平ライン156.81円、4時間足MA、4時間足下限付近まで押しての上昇を待つのが良いと思います。
今週は先にFOMCがありますので、そこも含めて、ポジションは一旦決済してのイベント通過が良いと思います。
日足の目線を分けるラインは155.00円、注目水平ラインは、158.00円、156.81円、156.00円です。
4時間足目線:買い
15分足目線:買い
<今週のポンド円>
週足:↑ 日足:↑ 4時間足:↑
1時間足チャート型:しっかり上昇
先週は、先々週の戻り上昇から戻り売りが優勢になり、大きな波で下降しましたが、日足安値を切り上げる形で日足目線ライン179.90円でサポートされると、再度上昇となり4時間足直近高値を更新していています。
ユーロ円同様に4時間足上昇チャネルで高値、安値の切り上げとなっているのですが、上昇の傾きが弱く、ユーロ円ほどの上昇勢いがありません。
先週の高値を更新できない状況で4時間足上昇チャネル上限でレジスタンスされると、再びチャネル下限に向けて下落する相場展開もありそうです。
買いエントリーのためには、注目水平ライン182.18円、181.20円、4時間足MAなどでしっかりとサポートされたことが確認できることが必要です。
1時間足高値切り下げが継続するなら、短期足での売りは狙える可能性があると思います。
日足の目線を分けるラインは179.90円、注目水平ラインは183.85円、182.18円、181.20円です。
4時間足目線:買い
15分足目線:買い
<今週の豪ドル円>
週足:↑ 日足:→ 4時間足:↑
1時間足チャート型:強含み
先週は、日足押しからの最初の反発上昇が調整下降となりましたが、日足上昇チャネルの下限付近でサポートされると再度上昇となりました。
4時間足で上昇チャネルができてきていますが、上値は日足高値切り下げの下降トレンドラインにレジスタンスされているように感じされます。
この日足下降トレンドラインをしっかりと上抜けることができないと、4時間足の上昇チャネル下限を確認しに行く可能性があると思います。
1時間足でも高値切り下げとなり、4時間足MAを下抜けてくると、短期足で4時間足チャネル下限までの下降は狙える可能性がありそうです。
買いは4時間足チャネル下限でのサポート確認でのN字上昇、または注目水平ライン95.70円をしっかりと上抜けるまでは難しいように感じます。
日足の目線を分けるラインは94.00円、注目水平ラインは95.70円、95.14円です。
4時間足目線:買い
15分足目線:買い
<今週のユーロドル>
週足:↑ 日足:↑ 4時間足:→
1時間足チャート型:弱含み
先週は、週足上昇チャネルライン上限を上抜けてのフォロースルーが弱く、若干もみ合ったもののチャネル内に引き戻されました。
4時間足MAもしっかり下抜けてきていますので、どこまで調整となるのかの見極めが必要です。
サポートの候補となるのは日足MA、日足直近の上昇トレンドライン下限、日足目線ライン1.0970ドルあたりになると思います。
それらも下抜けるようであれば、週足チャネル下限の1.070ドル台を目指す展開を想定しておきます。
4時間足MAに抑え込まれての下降が確認できれば、1時間足での売りチャンスが発生する可能性はありそうです。
日足の目線を分けるラインは1.0970ドル、注目水平ラインは1.110ドルです。
4時間足目線:買い
15分足目線:双方向
今週の経済指標とイベント
今週で注目すべきもの(★)、夕方以降の会社員時間帯に発表が予定されているものは、
7/24
16:30 (独)製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)7月
16:30 (独)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)7月
17:00 (欧)製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)7月
17:00 (欧)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)7月
17:30 (英)製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)7月
17:30 (英)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)7月
22:45 (米)製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)7月
22:45 (米)サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)7月
22:45 (米)総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)7月
7/25
17:00 (独)IFO企業景況感指数 7月
22:00 (米)住宅価格指数 5月
22:00 (米)ケース・シラー米住宅価格指数 5月
23:00 (米)消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)7月
23:00 (米)リッチモンド連銀製造業指数 7月
7/26
10:30 (豪)消費者物価指数(CPI)6月 ★
10:30 (豪)四半期消費者物価(CPI)4-6月期 ★
20:00 (米)MBA住宅ローン申請指数
23:00 (米)新築住宅販売件数 6月 ★
27:00 (米)米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後政策金利発表 ★★
27:30 (米)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 定例記者会見 ★★
7/27
21:15 (欧)欧州中央銀行(ECB)政策金利 ★★
21:30 (米)新規失業保険申請件数
21:30 (米)失業保険継続受給者数
21:30 (米)卸売在庫 6月
21:30 (米)四半期実質国内総生産(GDP、速報値)4-6月期 ★
21:30 (米)四半期GDP個人消費・速報値 4-6月期 ★
21:30 (米)四半期コアPCE・速報値 4-6月期
21:30 (米)耐久財受注 6月
21:45 (欧)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁 定例記者会見 ★★
23:00 (米)住宅販売保留指数 6月
7/28
未定 (日)日銀金融政策決定会合終了後政策金利発表 ★
未定 (日)日銀展望レポート ★
15:30 (日)植田和男日銀総裁 定例記者会見 ★
18:00 (欧)消費者信頼感(確定値)7月
18:00 (欧)経済信頼感 7月
21:00 (独)消費者物価指数(CPI、速報値)7月 ★
21:30 (加)月次国内総生産(GDP)5月
21:30 (米)四半期雇用コスト指数 4-6月期
21:30 (米)個人所得 6月
21:30 (米)個人消費支出(PCE・コア)6月 ★
23:00 (米)ミシガン大学消費者態度指数・確報値 7月
今週は、FOMC、ECBの政策金利発表があります。機関投資家による今後の金利変動を見据えた判断で相場は動きますので、予想通りとなった場合でも大きく変動する可能性があることに注意してください。ポジションの持ち越しはリスクが大きくなります。
<シカゴIMMポジション情報>
CFTC(全米先物取引委員会)集計によるシカゴIMM通貨先物 投機筋のポジション情報で、先週火曜日取引終了後の建て玉枚数および差引です。
円は売玉が減り、ユーロ、ポンドは買玉増加で動いています。
円/ドル | 買玉 | 売玉 | 差引 |
6月27日 | 38,018 | 150,888 | -112,870 |
7月3日 | 41,713 | 159,633 | -117,920 |
7月11日 | 29,838 | 147,020 | -117,182 |
7月18日 | 29,776 | 120,015 | -90,239 |
ユーロ/ドル | 買玉 | 売玉 | 差引 |
6月27日 | 223,977 | 78,949 | 145,028 |
7月3日 | 221,272 | 78,435 | 142,837 |
7月11日 | 224,351 | 84,189 | 140,162 |
7月18日 | 264,514 | 85,682 | 178,832 |
ポンド/ドル | 買玉 | 売玉 | 差引 |
6月27日 | 104,382 | 52,388 | 51,994 |
7月3日 | 96,461 | 46,196 | 50,265 |
7月11日 | 111,667 | 53,604 | 58,063 |
7月18日 | 135,269 | 71,540 | 63,729 |
豪ドル/ドル | 買玉 | 売玉 | 差引 |
6月27日 | 45,225 | 84,649 | -39,424 |
7月3日 | 50,170 | 94,752 | -44,582 |
7月11日 | 43,661 | 88,745 | -45,084 |
7月18日 | 38,252 | 88,653 | -50,401 |
元データはこちら
(下にスクロールしたBRITISH POUND、JAPANESE YEN、EURO FX、少し離れて下の方AUSTRALIAN DOLLARのNon-Commercial分が投機筋のポジションです)