【今週のFX見通し】日足の押しが続く可能性が高いがどこでサポートされるかの見極めが重要

こんにちは。喜平です。

先週足はドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円が陰線、ユーロドルが陽線でした。

先週は日銀の為替介入警戒と米雇用統計待ちで上値の重い展開の中でもみ合いが続いていましたが、やや弱含んだところでさえない雇用統計の結果からリスクオフとなり、ドル円、クロス円は日足の押しとなりました。

日足の上昇勢いも残っており、1回目の押しのため、それほど深い押しにならない可能性もありますが、水曜の米CPIで予想を下回る結果となった場合は、さらにリスクオフが続く可能性もあると思います。

どこでサポートされるかの判断は米CPI以降と考えられますが、慎重に見極めることが重要です。

一旦、日銀の為替介入警戒感は弱くなりますので、再上昇が確認できれば、少し利幅を狙いやすくなりそうですが、反転上昇は来週以降になるかもしれません。

相場見通し

チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。MAは21EMAを使用しています。

<今週のドル円>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:→

1時間足チャート型:弱含み

先週は、上値が重いもみ合いの中、7/6にレンジ下限をブレイクして143円半ばまで押しました。

4時間足で2本の長い下ヒゲから、一時144.60円付近まで戻しましたが、米雇用統計発表前の上値の重さは変わらず、長い上ヒゲを付けたことで売り再開となりました。

146.60円のレンジ上限もみ合いは、会社員時間帯の絶好の売り場でしたね。

その後、安値を更新し、さえない米雇用統計でさらに押し込まれ、142.00円付近まで下落しています。

日足MAをも下抜ける日足大陰線となっていますが、日足の押しと考えますので、今後、どこかのタイミングで反転上昇が来ると想定します。

今週は、142.00円付近のもみ合いから、140円台をうかがう動きも見られるかもしれませんが、積極的な売りはまだリスクが高く、戻り売りに限定しておきたいと思います。

どこで反転するかもう少し見極めが必要ですので、買いは様子見です。

日足の目線を分けるラインは140.25円、注目水平ラインは142.22円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:売り

<今週のユーロ円>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:→

1時間足チャート型:弱含み

先週は、158.00円のレジスタンスが強いことを確認すると、1時間足レンジ下限付近の注目水平ライン156.81円を下抜けて急落しました。

急落から約1円程戻しましたが、戻り売りに押されて、1時間足直近安値を更新しています。

一旦日足MAでサポートされたように見えますが、下降の勢いはまだ収まっていないように思いますので、少なくとも注目水平ライン155.00円、強い押しになれば、現在153.00円付近の日足チャネル下限までの調整を想定しておきたいと思います。

現状では、1時間足での戻り売り狙いを想定しておきたいと思いますが、早期に押し完了となる可能性もあるので、1時間足MAをしっかりと超えてきた場合は、様子見にしたいと思います。

日足の目線を分けるラインは150.88円、注目水平ラインは156.81円、155.00円、154.00円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:売り

<今週のポンド円>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:→

1時間足チャート型:弱含み

先週は、レンジ上限付近の注目水平ライン183.85円のレジスタンスが強く、レンジ内の下降調整となりました。

レンジを少し下抜けたときの戻りの力も強く、ドル円、ユーロ円ほどの大きな押しにはならない可能性もありそうです。

もう少し押す可能性は十分にあるのですが、戻りの勢いも強い可能性があり、あえて売りエントリーの検討はせず、上昇再開を待つだけでよいのかなと思います。

4時間足で注目水平ライン182.18円付近のサポートが固まるのを待ちたいですね。

日足の目線を分けるラインは179.90円、注目水平ラインは183.85円、182.18円、181.20円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:売り

<今週の豪ドル円>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:→

1時間足チャート型:しっかり下降

先週は、4時間足の直近下降トレンドラインを上にブレイクした勢いが続かず、サポートとして期待していた4時間足MAを下抜けると注目水平ライン95.14円も下抜けて、直近安値を更新しています。

相場全体の上値が重く、リスクオフという環境になっているため、まだもう少し下降が続く可能性があります。

日足のMAも下抜けているため、どこでサポートされるのかまだ見えませんが、1時間足のMAがレジスタンスとして効いている間は、戻り売り狙いを想定したいと思います。

1時間足MAを上抜け、さらに4時間足MAを上抜けてきた場合、新たな上昇チャネルができていると考えますので、そのチャネルについていきたいですね。

日足の目線を分けるラインは93.00円、注目水平ラインは95.14円、94.00円です。

4時間足目線:買い

15分足目線:売り

<今週のユーロドル>

週足:→ 日足:→ 4時間足:→

1時間足チャート型:しっかり上昇

先週は、4時間足三角持ち合い下降が続いていましたが、金曜日の米雇用統計で急上昇となり、直近のレジスタンスラインとなっていた注目水平ライン1.0970ドルまで伸びてきています。

日足目線ライン1.0830ドルのサポートが効いたこと、三角持ち合いの上限ライン上抜けたことで、今週は注目水平ライン1.0970ドルをしっかりと上抜けることができるかに注目です。

1.0970ドルをしっかりと上抜けてきたら、いつも通りにN字上昇狙いとなります。わずかに抜けて、引き戻された場合、再度安値を確認しにいく可能性もあり、少し見極めが必要となります。

水曜の米CPIの結果が大きな影響を与えると思われます。

日足の目線を分けるラインは1.0830ドル、注目水平ラインは1.090ドルです。

4時間足目線:買い

15分足目線:買い

今週の経済指標とイベント

今週と来週で注目すべきもの(★)、夕方以降の会社員時間帯に発表が予定されているものは、

7/10
23:00 (米)卸売売上高 5月
24:00 (英)ベイリー英中銀(BOE)総裁発言 ★

7/11
15:00 (独)消費者物価指数(CPI、改定値)6月 ★
18:00 (独)ZEW景況感調査 7月
18:00 (欧)ZEW景況感調査 7月

7/12
11:00 (NZ)ニュージーランド準備銀行(RBNZ)政策金利 ★
17:00 (英)ベイリー英中銀(BOE)総裁発言 ★
20:00 (米)MBA住宅ローン申請指数
21:30 (米)消費者物価指数(CPI/コア指数)6月 ★
23:00 (加)カナダ銀行 政策金利 ★

7/13
15:00 (英)月次国内総生産(GDP)5月 ★
18:00 (欧)鉱工業生産 5月
20:30 (欧)欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨 ★
21:30 (米)卸売物価指数(PPI/コア指数)6月
21:30 (米)新規失業保険申請件数
21:30 (米)失業保険継続受給者数

7/14
18:00 (欧)貿易収支(季調前/季調済)5月
21:30 (米)輸入物価指数 6月
21:30 (米)輸出物価指数 6月
23:00 (米)ミシガン大学消費者態度指数・速報値 7月

です。

今週のイベント、指標は少なめですが、水曜日の米CPIとカナダ政策金利は他国の金利思惑にも影響する可能性があるので注意しましょう。

<シカゴIMMポジション情報>

CFTC(全米先物取引委員会)集計によるシカゴIMM通貨先物 投機筋のポジション情報で、先週火曜日取引終了後の建て玉枚数および差引です。

比較的落ち着いた動きとなっています。

円/ドル 買玉 売玉 差引
6月13日 37,088 141,064 -103,976
6月20日 32,244 139,900 -107,656
6月27日 38,018 150,888 -112,870
7月3日 41,713 159,633 -117,920
       
ユーロ/ドル 買玉 売玉 差引
6月13日 226,138 74,316 151,822
6月20日 229,399 84,750 144,649
6月27日 223,977 78,949 145,028
7月3日 221,272 78,435 142,837
       
ポンド/ドル 買玉 売玉 差引
6月13日 76,383 69,648 6,735
6月20日 101,567 54,959 46,608
6月27日 104,382 52,388 51,994
7月3日 96,461 46,196 50,265
       
 豪ドル/ドル 買玉 売玉 差引
6月13日 38,758 100,503 -61,745
6月20日 45,743 95,359 -49,616
6月27日 45,225 84,649 -39,424
7月3日 50,170 94,752 -44,582

元データはこちら
(下にスクロールしたBRITISH POUND、JAPANESE YEN、EURO FX、少し離れて下の方AUSTRALIAN DOLLARのNon-Commercial分が投機筋のポジションです)

CFTC Commitments of Traders Long Report - CME (Futures Only)
This is the viewable version of the most recent release of the CME long form futures only commitments report.

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