こんにちは。喜平です。
先週はFOMC政策金利判断に影響を与えると思われるアメリカ消費者物価指数CPIが大注目されていました。
10/21日銀の為替介入から上値の重たいもみ合い相場で、安値を少しずつ切り下げる展開の中、ベア派(売り方)はチャンスを狙っていたと思われます。
22:30の結果発表で市場予想の8.0%を下回る7.7%となったことで、最初の1分足は坊主足となり約130pipsの急落となりました。
ベア派は強烈に仕掛けて、ブル派(買い方)は手仕舞ったので、売りが売りを呼ぶ展開となり、簡単には止まりません。
小さな反発はすぐに戻り売りとなりましたね。
翌日11日午前中には140円付近から142円半ばまで2円以上の大きな戻りも見られましたが、その後は一時138円台半ばまで下げて、ほぼ1日で約750pipsの下落となりました。
このような相場に取り組むのはとても難しいです。
50pipsくらいは簡単に動くので大きなポジションを持つと想像以上の損失になることがあります。
FXは勝ちやすい環境で無理をしないで勝つことの積み重ねが大事ですよ。
ということで今週の相場見通しです。
先週足は、ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円が陰線、ユーロドルが陽線でした。
ドル円、クロス円は大きく下げていますので、基本は戻り売り狙いですが、高値切り下げを確認してのN字下降を狙っていきたいと思います。
まだ変動は大きくなる可能性があるので、どのラインが効いているか水平ライン、トレンドラインをしっかりと引いて丁寧に確認していくことが大事です。
今週は勢いが出てきたユーロドルの方が攻めやすいかもしれません。
相場見通し
チャートの型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。
<今週のドル円>
週足:↑ 日足:→ 4時間足:↓
1時間足チャート型:弱含み
先週は米CPIまでは様子見が続き、CPIのネガティブサプライズで138円台まで急落となっています。
とても強い下降スパイクが発生していますので、しばらくは買いのリスクが高くなると思います。
基本戻り売り狙いではあるのですが、意外と大きな戻りが発生する可能性もあり、戻り売りの確認では1時間足での高値切り下げ後、安値切り下げも確認していきたいところです。
日足の目線を分けるラインは144.75円、注目水平ラインは142.50円です。
4時間足目線:売り
15分足目線:売り
<今週のユーロ円>
週足:↑ 日足:→ 4時間足:→
1時間足チャート型:弱含み
先週は米CPI注目の影響を受けてもみ合いとなり、CPI発表後はドル円ほどではないものの、弱含みの下降となっています。
ユーロドルほどではないものの、ユーロは投機筋の顔ポジションも増加傾向にあり、戻りが強くなる可能性もありそうです。
ただし、買いのエントリー根拠については日足目線ライン144.09円を上抜けてからのN字確認が必要と感じます。
144.09円を上抜けることができなければ、N字下降で短期の売りを狙っていきます。
日足の目線を分けるラインは144.09円、注目水平ラインは144.75円です。
4時間足目線:売り
15分足目線:売り
<今週のポンド円>
週足:↑ 日足:→ 4時間足:↓
1時間足チャート型:しっかり下降
先週は4時間足下降トレンドライン上抜けから上値を探る動きも見られましたが、米CPIの様子見から下降基調となり、CPIで一段安となっています。
4時間足ではらみ足から上抜けは見られますが、まずは戻り売り狙いを想定したいと思います。
注目水平ライン165.89円、4時間足MAでレンジスタンスされて、N字下降の形ができたら売りエントリーポイントを見極めたいと思います。
4時間足MAを上抜けて、165.89円でもサポートされるような形になれば、短期買いエントリーの可能性も探ってみたいと思います。
日足の目線を分けるラインは167.22円、注目水平ラインは165.89円です。
4時間足目線:売り
15分足目線:売り
<今週の豪ドル円>
週足:→ 日足:→ 4時間足:→
1時間足チャート型:弱含み
先週は4時間足で弱含みとなっていた中、米CPIの急落からいち早く、反発したように見えたのですが、戻り売りに押され、結局4時間足直近安値更新となりました。
4時間足で少し長めの下ヒゲは出ていますが、反発上昇したところでの短期戻り売り狙いで想定したいと思います。
ただし、日足レベルでは、安値を切り上げている状況なのでサポートラインには要注意です。
日足の目線を分けるラインは94.20円、注目水平ラインは92.95円です。
4時間足目線:売り
15分足目線:双方向
<今週のユーロドル>
週足:↓ 日足:→ 4時間足:↑
1時間足チャート型:上昇基調
先週は4時間足ダブルトップからの押しが発生しましたが、米CPIの結果で急上昇となり、4時間足直近高値更新となっています。
注目水平ライン1.0358ドルにかかってきましたので、一旦ここで押しが発生するのか、勢いそのまま上抜けてくるのかに注目したいと思います。
いずれにしても固いサポートラインが確認できたら、N字上昇を見極めたいです。
投機筋のポジションも買い越し傾向なので、この1.0358ドルをサポートラインとして固めることができると本格的な反転上昇につながるかもしれません。
日足の目線を分けるラインは1.0093ドル、注目水平ラインは1.0358ドル、1.0187ドルです。
4時間足目線:買い
15分足目線:買い
今週の経済指標とイベント
今週注目すべきもの(★)、夕方以降の会社員時間帯に発表が予定されているものは、
11/14
19:00 (欧)鉱工業生産 9月
11/15
08:50 (日)四半期実質国内総生産(GDP、速報値)7-9月期 ★
16:00 (英)失業率 10月
19:00 (独)ZEW景況感調査 11月
19:00 (欧)ZEW景況感調査 11月
19:00 (欧)四半期域内総生産(GDP、改定値)7-9月期 ★
19:00 (欧)貿易収支(季調前・季調済)9月
22:30 (米)ニューヨーク連銀製造業景気指数 11月
22:30 (米)卸売物価指数(PPI)10月
11/16
16:00 (英)消費者物価指数(CPI)10月
21:00 (米)MBA住宅ローン申請指数
22:30 (加)消費者物価指数(CPI)10月
22:30 (米)小売売上高 10月
22:30 (米)輸入物価指数 10月
22:30 (米)輸出物価指数 10月
23:15 (米)鉱工業生産 10月
23:15 (米)設備稼働率 10月
24:00 (米)NAHB住宅市場指数 11月
24:00 (米)企業在庫 9月
24:00 (欧)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁 発言 ★
11/17
09:30 (豪)失業率 10月
19:00 (欧)消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)10月 ★
22:30 (米)新規失業保険申請件数
22:30 (米)失業保険継続受給者数
22:30 (米)住宅着工件数 10月
22:30 (米)建設許可件数 10月
22:30 (米)フィラデルフィア連銀製造業景気指数 11月
11/18
08:30 (日)全国消費者物価指数(CPI)10月★
16:00 (英)小売売上高 10月
17:30 (欧)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁 発言 ★
24:00 (米)中古住宅販売件数 10月
24:00 (米)景気先行指標総合指数 10月
です。
カゴIMMポジション情報>
CFTC(全米先物取引委員会)集計によるシカゴIMM通貨先物 投機筋のポジション情報で、先週火曜日取引終了後の建て玉枚数および差引です。
11/8分がまだ発表されていないので先週のままとなっています。
円/ドル | 買玉 | 売玉 | 差引 |
10月11日 | 30,149 | 107,542 | -77,393 |
10月18日 | 30,583 | 124,919 | -94,336 |
10月25日 | 37,579 | 140,197 | -102,618 |
11月1日 | 40,460 | 118,080 | -77,620 |
ユーロ/ドル | 買玉 | 売玉 | 差引 |
10月11日 | 196,136 | 158,637 | 37,499 |
10月18日 | 202,703 | 154,553 | 48,150 |
10月25日 | 226,734 | 151,825 | 74,909 |
11月1日 | 239,770 | 133,980 | 105,790 |
ポンド/ドル | 買玉 | 売玉 | 差引 |
10月11日 | 48,979 | 88,149 | -39,170 |
10月18日 | 40,328 | 91,539 | -51,211 |
10月25日 | 43,511 | 91,316 | -47,805 |
11月1日 | 34,979 | 79,815 | -44,836 |
豪ドル/ドル | 買玉 | 売玉 | 差引 |
10月11日 | 29,325 | 60,596 | -31,271 |
10月18日 | 33,046 | 68,405 | -35,359 |
10月25日 | 32,159 | 83,605 | -51,446 |
11月1日 | 34,148 | 84,680 | -50,532 |
元データはこちら
(下にスクロールしたBRITISH POUND、JAPANESE YEN、EURO FX、少し離れてAUSTRALIAN DOLLARのNon-Commercial分が投機筋のポジションです)