石破新総裁による影響見極めが必要【2024年10月】

自民党総裁選は、決戦投票で石破氏が勝利し、

利上げ反対の高市氏を押さえたことで、

一気に円高へと振れました。

日銀の利上げと為替介入で含み損を抱えていると思われる投機筋は

高市氏選出で一段の踏み上げを狙っていたと思われますが、

それが崩れて、急落になったのかもしれません。

先週足は、ドル円、ユーロ円、ポンド円が陰線、豪ドル円、ユーロドルが陽線でした。

それにしても1日の変動が大きすぎですね。

FXを始めたばかりの人はついていけない気がします。

直近の変動の大きさと負けを許容損切額から

エントリーするロットサイズを決めるのが良いと思います。

エントリーする時間足で、

直近変動が100pips(ドル円なら1円)

許容損切額が1万円なら

100pipsの損切を想定して、

1pipsで100円の損失を限度とします。

するとエントリーロットサイズは

1万通貨以内となります。

大きなロットサイズで大きな波は耐えられないので気をつけてください。

ドル円、クロス円は下降の勢いが残っていますが、

反転上昇の戻りには警戒が必要です。

そんな場合は、一旦様子見として、

MAにレジスタンスされる、

MAを上抜けて、再び下に抜けるといった

戻り売りを待ちたいですね。

今週はアメリカ雇用統計もありますので慎重に。

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相場狙い処

チャート型については「チャート型の分類とエントリー」のページを参照してください。MAは21EMAを使用しています。

<今週のドル円>

週足:↓ 日足:↓ 4時間足:→

先週1時間足チャート型:しっかり下降

先週は9/16安値から反転上昇が、4時間足MAにサポートされての上昇が継続しました。

自民党総裁選で日銀の利上げに反対を表明する高市氏が

優勢との思惑から、上昇が加速する場面もありましたが、

ふたを開けると石破氏の勝利となり、

約400pipsの下落となりました。

まだ下げ基調は止まっていませんので、

どこまで安値を確認しに行くのかに注目です。

反発反転の兆しが現れたら、一旦様子見とし、

戻り売り再開を待つ感じになりそうです。

今週は

買い:1時間足ライン143.36円をしっかり上抜けN字上昇(リスク高いためスキャルピングのみ)

売り:4時間足ライン141.73円をしっかり下抜けN字下降

売り:1時間足ライン143.36円のレジスタンス確認後、4時間足MA、1時間足MAを強く下抜けN字下降

を狙ってみたいと思います。

日足で目線が切り替わるポイント:146.48円

注目水平ライン:143.36円、141.73円、140.24円、139.57円

となります。

外為どっとコム/ドル円4時間足チャート

<今週のユーロ円>

週足:↓ 日足:→ 4時間足:→

先週1時間足チャート型:しっかり下降

先週は9/16安値からの反転上昇が、4時間足MAにサポートされての上昇が継続しました。

しかし、自民党総裁選で石破氏が勝利すると、

急転直下で500pips近くの下落となりました。

まだ、下降勢いが残っていますので、

1時間足MAを上抜けない限りは

売りエントリーポイントを探りたいです。

明確な反発上昇になった場合は、

一旦様子見の売り再開待ちを想定しておきます。

今週は

買い:1時間足ライン160.00円をしっかり上抜けN字上昇(リスク高いためスキャルピングのみ)

売り:1時間足ライン160.00円のレジスタンス確認後、1時間足MA、4時間足MAを下抜けN字下降

売り:1時間足ライン158.30円をしっかり下抜けN字下降

を狙ってみたいと思います。

日足で目線が切り替わるポイント:164.00円

注目水平ライン:162.89円、160.00円、158.30円、155.45円

となります。

外為どっとコム/ユーロ円4時間足チャート

<今週のポンド円>

週足:→ 日足:↑ 4時間足:→

先週1時間足チャート型:しっかり下降

先週は9/16の安値から続いていた1時間足MAにサポートで

日足上昇トレンドが続いていましたが、

自民党総裁選で石破氏が選出されたことで

600pips近い急落となりました。

さすがポンドは他通貨より変動幅が大きいですね。

まだ下降勢いが強いですが、

ポンドらしいアグレッシブな反発上昇には気をつけましょう。

今週は

買い:1時間足ライン191.95円をしっかり上抜けN字上昇(リスク高いためスキャルピングのみ)

売り:4時間足ライン190.00円をしっかり下抜けN字下降

売り:1時間足ライン191.95円のレジスタンス確認後、1時間足MA、4時間足MAを下抜けてのN字下降

を狙ってみたいと思います。

日足で目線が切り替わるポイント:193.50円

注目水平ライン:191.95円、190.00円、188.89円

となります。

外為どっとコム/ポンド円4時間足チャート

<今週の豪ドル円>

週足:→ 日足:→ 4時間足:→

先週1時間足チャート型:逆V字下降

先週は9/11の安値から1時間足MAのサポート継続で7月31日以来の100円台に乗せました。

しかし、金曜の自民党総裁選の結果で、

他のクロス円同様に急落となり、

98.00円付近まで押し込まれています。

ドル円や他のクロス円と比べると下落は少ないですが、

今後の動きを見極める必要があります。

今週は

買い:1時間足ライン100.70円をしっかり上抜けN字上昇(リスク高め)

売り:日足目線ライン99.85円のレジスタンス確認後、4時間足MA下抜けN字下降

売り:4時間足ライン96.70円をしっかし下抜けN字下降

を狙ってみたいと思います。

日足で目線が切り替わるポイント:99.85円

注目水平ライン:100.70円、96.70円、93.62円

となります。

外為どっとコム/豪ドル円4時間足チャート

<今週のユーロドル>

週足:↑ 日足:↑ 4時間足:→

先週1時間足チャート型:大きなもみ合い

先週は大変動のドル円、クロス円と比べるとおだやか?

といっても100pipsくらいは動いているので麻痺しそうですが、

反転上昇でのMA上抜けなどは狙いやすかったように思います。

今週は上のレジスタンスとなっている1.12ドルを

しっかりブレイクできるのか、

安値切り上げの三角持ち合い形成も含めて

注目したいと思います。

今週は、

買い:1時間足ライン1.1125ドルのサポート確認後、4時間足MA上抜けN字上昇

買い:日足MAのサポート確認後、4時間足MA上抜けN字上昇

売り:1時間足ライン1.1000ドルをしっかり下抜けN字下降(リスク高いためスキャルピングのみ)

を狙ってみたいと思います。

日足で目線が切り替わるポイント:1.0902ドル

注目水平ライン:1.1200ドル、1.1125ドル、1.1070ドル、1.1000ドル

となります。

外為どっとコム/ユーロドル4時間足チャート

今週の経済指標とイベント

今週で注目すべきもの(★)、夕方以降の会社員時間帯に発表が予定されているものは、

9/30
15:00 (英) 4-6月期 四半期国内総生産(GDP、改定値)★
17:30 (英) 8月 消費者信用残高
17:30 (英) 8月 マネーサプライM4
19:00 (日) 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00 (独) 9月 消費者物価指数(CPI、速報値)
22:00 (欧) ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言 ★
22:45 (米) 9月 シカゴ購買部協会景気指数
26:00 (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言 ★

10/1
08:50 (日) 7-9月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 ★
16:55 (独) 9月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:00 (欧) 9月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30 (英) 9月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:00 (欧) 9月 消費者物価指数(HICP/コア指数、速報値)★
22:45 (米) 9月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
23:00 (米) 9月 ISM製造業景況指数 ★
23:00 (米) 8月 建設支出
23:00 (米) 8月 雇用動態調査(JOLTS)求人件数 ★

10/2
18:00 (欧) 8月 失業率
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数
21:15 (米) 9月 ADP雇用統計 ★

10/3
16:55 (独) 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:00 (欧) 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30 (英) 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:00 (欧) 8月 卸売物価指数(PPI)
20:30 (米) 9月 チャレンジャー人員削減数
21:30 (米) 新規失業保険申請件数
21:30 (米) 失業保険継続受給者数
22:45 (米) 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
22:45 (米) 9月 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
23:00 (米) 9月 ISM非製造業景況指数 ★
23:00 (米) 8月 製造業新規受注

10/4
17:30 (英) 9月 建設業購買担当者景気指数(PMI)
21:30 (米) 9月 雇用統計 ★★

今週は大注目のアメリカ雇用統計があります。

もちろん、ADP、JOLTS、ISMも重要指標です。

大きなポジションを持ったままの重要イベントまたぎはリスクが高いのでご注意ください。

<シカゴIMMポジション情報>

CFTC(全米先物取引委員会)集計によるシカゴIMM通貨先物 投機筋のポジション情報で、先週火曜日取引終了後の建て玉枚数および差引です。

ポンド、豪ドルは一時的に買玉が減りましたが、再び増加傾向です。

円/ドル 買玉 売玉 差引
9月3日 91,791 50,675 41,116
9月10日 98,894 43,124 55,770
9月17日 97,332 40,492 56,840
9月24日 104,690 38,679 66,011
ユーロ/ドル 買玉 売玉 差引
9月3日 215,969 115,951 100,018
9月10日 192,821 111,388 81,433
9月17日 182,281 112,635 69,646
9月24日 187,795 116,097 71,698
ポンド/ドル 買玉 売玉 差引
9月3日 160,773 52,695 108,078
9月10日 142,072 51,784 90,288
9月17日 124,822 61,843 62,979
9月24日 155,325 68,333 86,992
 豪ドル/ドル 買玉 売玉 差引
9月3日 87,118 94,982 -7,864
9月10日 74,259 88,301 -14,042
9月17日 53,941 94,063 -40,122
9月24日 81,924 93,172 -11,248

(下にスクロールしたBRITISH POUND、JAPANESE YEN、EURO FX、少し離れて下の方AUSTRALIAN DOLLARのNon-Commercial分が投機筋のポジションです)

CFTC Commitments of Traders Long Report - CME (Futures Only)
This is the viewable version of the most recent release of the CME long form futures only commitments report.

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