トレンドとは?レンジとは? – 違いを理解して勝率アップ

トレンド、レンジとは相場の方向感を示す用語です。

トレンドとは上昇、下降の方向感が明確であり、レンジとは方向感が明確でなく、ローソク足は上限と下限の範囲内で行ったり来たりしている相場です。


<トレンド>

トレンドには、時間が経つにしたがって価格が上がる上昇トレンドと、時間が経つにしたがって価格が下がる下降トレンドがあります。

上昇トレンドでは、高値の切り上げ、安値の切り上げが連続的に発生します。

下降トレンドでは、高値の切り下げ、安値の切り下げが連続的に発生します。

トレンドではその方向に合せてエントリーすること(順張りといいます)が必要です。

私はトレンドをその強さにより、上昇、下降それぞれ2種類に分けて考えています。

●強い上昇トレンド
ローソク足の大半が陽線となり、急な傾きで上昇するトレンドです。それほど長い間は続かないことが多いですが、期間の長いレンジの後、レンジ上限をブレイクして上昇する場合や、上昇トレンドの終盤で買いが多くなり、徐々に傾きが強くなった場合に発生します。

移動平均線で見るとこんな感じです。

上から25MA、75MA、200MAの順に並び、ローソク足は25MAよりも離れて上に位置しています。

ボリンジャーバンドで見るとこんな感じです。

上限σ+2.0に沿った感じで、ローソク足は上昇します。

強い上昇トレンドでは、4時間足など長期足では1本の大陽線になることが多いです。

短期足で見ても押しが小さくエントリータイミングがとりづらいのですが、目標となる価格(レジスタンスライン)までまだ余裕がある時は、短期足で押しからの陽線確定でエントリー可能です。

もちろん損切逆指値は忘れずに。

●弱い上昇トレンド
ローソク足は陽線と陰線が入り交じるも、陽線の方が多く、穏やかな傾きで上昇するトレンドです。強い上昇トレンドと比較すると長い期間続くことが多く、波が大きいため、波の下限からの立ち上がりを確認してエントリーします。どこまで継続するかの推測は上位足チャート(5分足のトレンドなら、15分足、1時間足)での直近高値、移動平均線、過去にもみ合いが多く発生している水平ラインなどの抵抗線を確認します。

移動平均線で見るとこんな感じです。

上から25MA、75MA、200MAの順に並び、ローソク足は25MAがサポートとなり再上昇することが多いです。

ボリンジャーバンドで見るとこんな感じです。

上限σ+2.0と中央線25MAの間で、ローソク足は上下しながら上昇します。

弱い上昇トレンドは、売り買いどちらも可能な2方向相場ですが、初心者はサポートラインからの安値切り上げの陽線でエントリーするのが無難です。

もちろん損切逆指値は忘れずに。

●強い下降トレンド
ローソク足の大半が陰線となり、急な傾きで下降するトレンドです。それほど長い間は続かないことが多いですが、期間の長いレンジの後、レンジ下限をブレイクして下降する場合や、下降トレンドの終盤で売りが多くなり、徐々に傾きが強くなった場合に発生します。

移動平均線で見るとこんな感じです。

下から25MA、75MA、200MAの順に並び、ローソク足は25MAよりも離れて下に位置しています。

ボリンジャーバンドで見るとこんな感じです。

上限σ-2.0に沿った感じで、ローソク足は下降します。

強い下降トレンドでは、4時間足など長期足では1本の大陰線になることが多いです。

短期足で見ても戻りが小さくエントリータイミングがとりづらいのですが、目標となる価格(サポートライン)までまだ余裕がある時は、短期足で押しからの陰線確定でエントリー可能です。

もちろん損切逆指値は忘れずに。

●弱い下降トレンド
ローソク足は陽線と陰線が入り交じるも、陰線の方が多く、穏やかな傾きで下降するトレンドです。強い下降トレンドと比較すると長い期間続くことが多く、波が大きいため、波の上限からの下落を確認してエントリーします。どこまで継続するかの推測は上位足チャート(5分足のトレンドなら、15分足、1時間足)での直近安値、移動平均線、過去にもみ合いが多く発生している水平ラインなどの抵抗線を確認します。

移動平均線で見るとこんな感じです。

下から25MA、75MA、200MAの順に並び、ローソク足は25MAが抵抗となり再下降することが多いです。

ボリンジャーバンドで見るとこんな感じです。

下限σ-2.0と中央線25MAの間で、ローソク足は上下しながら下降します。

弱い下降トレンドは、売り買いどちらも可能な2方向相場ですが、初心者はレジスタンスラインからの高値切り下げの陰線でエントリーするのが無難です。

もちろん損切逆指値は忘れずに。

<レンジ>

レンジでは、高値や安値の切り上げ、切り下げが連続的に起こらず、切り上げたり、切り下げたりとまちまちだったり、高値、安値が同水準になったりします。

レンジでは上限付近での反転下降のサインをしっかりとらえて売りエントリー、下限付近での反転上昇のサインをしっかりとらえて買いエントリー(逆張りといいます)することが必要です。単純に上限に来たから売り、下限に来たから買いではレンジをブレイクした時に大きな損失が出る可能性があるのでやめましょう。

レンジ内では単純に上昇や下降だけでなく、もみ合い(陽線と陰線が互い違いに発生するなど交錯)が発生しやすくなります。もみ合いが発生している時は、新たなエントリーはせず、上昇下降どちらかに動くサインを確認するようにしてください。

移動平均線で見るとこんな感じです。

25MA、75MA、200MAの順はバラバラで、25MAは75MAや200MAに対して何度も上に行ったり、下に行ったりすることも多くなります。3本の移動平均線は互いに近い状態となります。
25MAと75MAが重なる状態に近くなると、レンジ度合いが高い状況です。200MAまで重なってくるようになると、レンジ幅は非常に狭くなっていると思いますので、トレンドに変わるのを待ちましょう。

ボリンジャーバンドで見るとこんな感じです。

上限σ+2.0と下限σ-2.0の間で、ローソク足は行ったり来たりします。上限、下限を明確に超えた場合は、ブレイクとなる可能性が高いため、損切りします。

レンジは、売り買いどちらも可能な2方向相場ですが、初心者は長期足のトレンド方向のみでエントリーするのが無難です。

もちろん損切逆指値は忘れずに。

利確は当然、レンジ上限となり、間違ってもブレイクアウトを期待してはいけません。

ブレイクアウトの確率は20~30%であり、ブレイクアウトしたと見せかけての反転急落、反転急上昇もあります。

注意しましょう。

ローソク足のヒゲが長い場合、レンジ内に動いているのだけど流れがガクガクな場合は、振られやすいのでエントリーを控えましょう。

<トレンドですか?レンジですか?>

トレンドか、レンジかの判断は、メインで見ているチャートに移動平均線とボリンジャーバンドを表示させて判断します。移動平均線の傾き、並び順序、ボリンジャーバンドで値動きと反対方向の2.0σの動き、高値、安値の切り上げ、切り下げが確認ポイントとなります。

上位時間足チャート(5分足がメインなら、15分足と1時間足、15分足がメインなら15分足と4時間足)も合せて見ることにより、より正確な判断ができると思います。

長期足でレンジ上限付近、下限付近のもみ合いレンジは短期足で見ると振れ幅が大きくなることが多いです。

エントリーするロットサイズは小さめ、損切幅広めにして、大きな波をとらえてください。



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