FXのメンタルコントロール – 心理学的アプローチ

こんにちは。喜平です。

ステイホームで時間があるので、喜平が意識しているメンタルコントロールについての記事を書いてみました。

FXではメンタルコントロールが大事だと言われていますね。

ルールを決めて、それを守ってトレードしようと考えることは簡単です。

理性がしっかり働いている時は、ルールを守ろうという気持ちは高いのですが、いざ実践トレードとなるとルールが守れないといったことが起こります。

なぜでしょうか。

ルールを守ってトレードするという気持ちとは別に、心の中にもう一人の自分が出てきてルール破らせるようなささやきを聞くこと、そしてそのささやきに負けてルールを破ってしまい、結局のところ、大きな利益を逃したり、損失を出してしまったことはないでしょうか。

『損切り価格まできたけど、もう少し粘れば反転しそうだよ。』

『コツコツ勝つのが大事なんだ。まだ最初に決めた利益確定価格にはなっていないけど、利確しちゃえ。』

『かなりの損失が出てしまった。ここは一発逆転でいつもの倍のポジションで取り返そうよ。』

『思った通りに利益確定できた。今日は貯金があるから少しリスクのあるエントリーをしてみようよ。』

『堅いトレードはつまらない。もっとイチかバチかスリルのあるトレードをしようよ。』

みなさんはどんな悪魔のささやきを聞いたことがありますか。

人には意志をコントロールする理性の心と、欲望にまかせて行動しようとする本能の心があります。

悪魔のささやきは本能の心のしわざですね。

悪魔のささやきに負けないためには、理性の敵、本能の特徴を知る必要があります。

そして、ささやきを感じたら、『あっ、これは本能が指示していることだな。』と判断して無視できることが重要なのです。


本能の特徴

本能は、今、現在を生きるために何をすればよいかを第一に考えて体に対して指令を出します。

現代の社会では、食べるものに困って飢餓に陥る、外敵に襲われるなど、ほとんど無いことですが、数万年前の人類は、その日食べるものを見つけられるかという暮らしでしたので、遺伝子的にはまだその時の名残があるそうです。

また単に生きるためではなく、どうしたら快楽が得られるかということも重視します。本能はストレスを感じたり、快楽が得られそうだと予感しただけで、ドーパミンという脳内物質を放出します。

ドーパミンは人間がやる気を出して行動するために必要な物質なのですが、FXトレードでは悪い影響を与えることがあるのです。

快楽が得られそう(大きく勝てそう)と予感するだけでドーパミンが放出され、ギャンブル脳が刺激されてしまいます。

また、良いことをすると気分がよくなり、少しくらい悪いことをしてもかまわないという気持ちが生まれる特徴もあります。

ルールを守ってしっかり勝てると、次のトレードでは多少ルールを破ってリスクの高いトレードをしてもよいという気持ちになることがあるのは本能のしわざです。

明日は今日よりも良い結果になるプラス思考も本能です。

やることを先延ばししたくなったり、今日は負けても明日は取り返せると思うことってありますよね。

一度失敗するともっとダメになりたくなるのを許してしまうのも本能です。

大負けするとさらに根拠の弱いエントリーを繰り返し損失を膨らませてしまった経験はないでしょうか。

買って負けて、売って負けての往復ビンタ、喜平も経験がありますよ。

本能は損失を出しても自分を責めたりせずになぐさめることでストレスを和らげます。

本能というのは自己防衛の機能があり、ストレスを解放させるため、自分を甘やかす特徴があるのです。


本能に負けない理性を保つために

本能は大切な機能ですが、FXトレードでは理性が本能に負けないようにすることが大事です。

理性は持続させることが難しいという弱みがあります。

この弱みに本能からつけ込まれないように注意しないといけません。

理性の持続を邪魔するものはできる限り避けましょう。

体の疲れ、睡眠不足、心配事、ストレス、空腹、トレード中にお酒を飲むことなどは、理性の力を弱めて、本能につけ込まれやすくなります。

疲れている時、眠たい時は判断力も鈍るのでさっさと寝てください。

ポジションが残っていたら、手仕舞いするか、ストップ&リミット注文を入れてくださいね。

心配事がある時もトレードは避けたほうがよいです。

トレードはそれなりにストレスがかかるものですが、必要以上にストレスが大きくなることは避けなければなりません。

資金的にリスクの高いポジション保有すること、イチかバチかのギャンブル的トレードはやめましょう。

腹が減っているなら、まず食事をしましょう。

「飲んだらFXするな! FXするなら飲むな!」。うーん、博打に近いものがあります。

反対に理性を持続させるために効果があるものとして、

軽い運動でリラックスすること

適度に血糖値を上げること(甘いものよりナッツが良いとか)

生活のリズムを整えること

5分間の呼吸を意識した瞑想(心を落ち着けて)

などがありますよ。

それから、理性が達成感を感じた時も要注意です。

気持ちが緩んで本能による誘惑に負けやすくなります。

勝ちトレードの後に、リスクの高いトレードをして負けてしまうのはそのせいだと思います。

勝ちトレードの後ほど、慎重なエントリー根拠を心がけてください。

なぜ勝ちたいのか?

勝ちを積み重ねて、将来の豊かさを得ることが目的であることを忘れてはいけません。

ギャンブル脳の快感を得ようとする本能に負けないようにしましょう。


メンタルコントロールで大事なこと

メンタルコントロールとは理性で本能を先読みして判断すること、それでも誘惑に負けてしまいそうな時はトレードしないことが大事です。

本能は快楽が得られそうな予感でドーパミンを放出し、ギャンブル脳を刺激します。

一時的なスリルや興奮は、最終的な幸福(将来豊かな生活を送る)こととは無関係です。

本能はストレスを感じると緊張を和らげるためにドーパミンを放出し、快楽を得ようとします。

勝ちたい(利益を得たい)という欲望はストレスにつながり、たいしたチャンスが来ていないにもかかわらず、飛びつきエントリーの誘惑に負けてしまいます。

ポジションの含み損が大きくなりストレスが高まると、その負けを一気に取り返して快楽を得ようとし、ナンピンポジションを持ってしまいます。

最も避けるべきは、一度大きな失敗をして、もっとダメになることを許容してしまうことです。

自分は何のためにFXトレードをするのか、たぶん将来の豊かな生活のためですよね。

そのためには一時的な快楽や失敗したことへのなぐさめは必要ありません。

トレードに失敗して大きな損失を出した時の様子を想像してみましょう。

何を感じ、どんなことを思うのか。

想像上の失敗に対してどのように対処するか考えると大きなリスクは取れないはずです。

本能の欲望を感じたら、その欲望を感じさせるもの(チャート)から10分間離れましょう。

そうすると快楽を求める欲望は少し和らぎ、理性の力が少しだけ復活します。

そして、今の自分と将来の自分をつなげてみましょう。

将来の自分により多くの資産が得られることを意識してください。

目先の快楽を求めると将来の報酬を諦めることになります。

本能は今の自分のことしか考えていません。

5年後、10年後にお金持ちになって豊かな生活をすることなど想定できないのです。

理性を鍛えることによりメンタルコントロール力を高めてFX勝ち組になりましょう。


心(メンタル)のコントロール -FXで一番大切なこと

FXトレードにおいて一番大切なことは何でしょうか。

それはチャートの読み方などテクニカル分析の知識でも、経済成長や財務状況を示す経済指標の読み方など各通貨を使用する国の経済状態(ファンダメンタル)の分析知識でもありません。

「心(メンタル)のコントロール」です。

まずは自分が決めたルールを守ること。ルールとはチャートがどのようなときにエントリーする、しない、利益確定する、損切りする、1回あたりの取引数量、1日あたりの売買回数などです。

ルールの中でも損切り(失敗を認めること)、エントリー(ポジションを持ちたい欲望を抑えること)、取引数量(ポジションを増やして大きく勝ちたい欲望を抑えること)は特に重要です。

世の中には幅広いテクニカル分析、ファンダメンタル分析の知識を持っているのに、実践では勝てない人がいます。

それらの人は「心のコントロール」ができていない場合が多いです。

分析した結果がこうだから、このタイミングで買えば上がるはずと思っても、実際には下がることがあります。

「心のコントロール」ができていれば、あらかじめ設定した失敗を認めるポイントになったら機械的に損切りしますが、それができないと「これは押し目で下がっているだけで、もうすぐ反転するはず。」と言い聞かせて、さらにポジションを増やしてしまうことがあるのです。

しかし相場は思うようには動きません。

更に下がって損失は雪だるま式に膨らみ、ついに損失の限界に達するか、そこまでいかないにしても、相当大きな損失をかかえて初めて失敗を認める(損切りする)ことになるのです。

FXの知識が上がり、経験が増えてきた人は、ある程度、相場の方向性を見極め、コツコツ小さく勝つことができるようになります。

しかし、「心のコントロール」ができないと、自分の失敗を認めることが遅れ、ドカンと負けてしまい、せっかく積み上げてきた利益を吹き飛ばしてしまいます。更には元の資産を大きく失うことさえあるのです。

反対にコツコツと損切りしてドカンと勝てるとよいですが、ドカンと勝つこともなかなか難しいです。

人は含み利益が出ると、その利益を失うのではという不安から、まだ利益が伸ばせる相場なのに利確してしまうことがあります。

「損は切って、利は伸ばせ」という相場格言がありますが、実行することは容易ではありませんね。心のコントロールで決済についてもルール通りに行うことが重要です。

例えば、上昇トレンドにおいて、ローソク足が移動平均線25MAを完全に下抜けたら決済するというルールにするなら、ルール通りにローソク足が確定するまではポジションをキープするようにしてください。

あらかじめ決めたルール通りにエントリーと決済を行うことは常に意識して、エントリー、決済の前にはその根拠を必ず確認するようにしてください。

そのルールが勝てるルールかどうかの評価は数回のトレードでは判断できません。

最低10回は試してみて損益を確認する必要があります。もしトータルで損失が多くなるようなら、ルールを変更または修正するようにしましょう。

トータルで勝てるという確信が持てれば、一時的に含み益が目減りすることも容認できる心の余裕が生まれます。

心(メンタル)をコントロールする力をつけるために、おすすめFX本のトピ、おすすめオーディオブックのトピで紹介している『ゾーン~「勝つ」相場心理学入門』という本を是非、手にしてみてください。特にオーディオブックがおすすめです。

コツコツ勝つことは比較的簡単なのに、コツコツ負けることは意外と難しい。ドカンと負けることはすごく簡単なのに、ドカンと勝つことはかなり難しい。そんな相場心理をコントロールし、一貫したトレードを実現するためのアドバイスが満載です。

私はこのオーディオブックを繰り返し聞くことにより、心のコントロール力を向上させることができました。非常に感謝しています。


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