9割の人が負けると言われるFX – その理由とは
2018.03.12
9割の人が負けると言われるFXなのに、なぜ人はFXに興味を持つのでしょうか。
ほとんどの人は自分の資産を増やせる可能性がある、しかも大きく増やせるイメージがあるからではないでしょうか。
ネットにあふれる情報の中には、FXで資産を何十倍、何百倍にしたというような体験談などもあります。
自分も簡単に増やすことができると思ってしまいますよね。
勝って資産を何倍にもするイメージばかり膨らみますが、大きく増やすためには、資金を失うという大きなリスクも負うことになります。
初めてFXする人の多くは、そのことをよく理解せず、高いレバレッジで、しかも損切りを考えないで取り組み、結果として資金の大半を失って退場するのではないかと思います。
負けて退場する人の理由は主に2つあると思います。
一つ目は資金管理ができていない。
FXをギャンブルのように考えて手持ち資金を一気に何倍にもしようとする。資金を最大限に運用するトレードでは数回連続して負けるだけで資金の大半を失う可能性があります。
FXは
「投資元金」+「勝った時の平均利益」×「勝率」-「負けた時の平均損失」×「負率」
が常にプラスになるように資金管理をしなければなりません。
1回でもほぼゼロになるとそこから巻き返すことはなかなか難しく、資金を追加する必要がでてきます。
どんなによいトレードルールでも負けが続くことはあります。どんなに負けても上記の式が大きくへこまないように1回のトレードで投入する資金をコントロールしてください。
二つ目はメンタルコントロールができていない。
上がる確度が高いと思って買いエントリーしても下がることがあります。普通は損切りして損失を限定するのですが、自分の負けを認めることが出来ず、ポジションを持ち続けると損失は膨らんでいきます。そして最悪、1回のトレードで資金の大半を失う可能性があります。
特に注意したいのは、普段はメンタルコントロールできているのに、1回の負け、連続の負けで冷静さを失い、負けを取り返そうと思って投入資金を増やすなど、ルールを破ってしまうことです。
そうなると本当に泥沼に陥るので絶対やめましょう。
これら2つの理由で約8割の人が退場することになります。
これらの負けパターンを回避するために、FXに関する正しい理解、資金管理方法、メンタルコントロール方法を身に付けることが重要です。
そのようにして初めて、勝ち組か負け組か、5分5分のところまで来ることができるように思います。
最後に勝ち組に入るために、勝つためのトレード方法を身に付ける必要があります。
特に初心者のうちは、ポジションを持つことに喜びを感じるため、明確なエントリールールを決めずに、いろいろな理由で買ったり、売ったりします。はっきりとした理由もなく、何となくエントリーしてしまうこともあるでしょう。資金管理で無理をせず、損切りがある程度出来ていたとしても勝てるルールをつかめていないので、少しずつ資金は減っていきます。
勝つためのトレード手法については、人それぞれの好み、性格、トレード可能な時間帯などにより異なると思います。
最初はFX入門書や、初心者向け情報サイトなどを参考にして、出来るだけ少ない手法でエントリーするようにしてください。
いろいろな手法を同時に試していると、どの手法が自分に合っているかわからなくなります。
同じ手法でもトレンド相場では勝ちやすいけど、レンジ相場では負けやすいということもあります。
そして、利益が出たか、損失が出たかの検証を積み重ねて、結果の良い手法だけ残すようにするのがよいと思います。
エントリー根拠は複数の条件が重なった強い根拠の時にのみエントリーするとよいと思います。そして、条件がしっかりそろうまではエントリーしないことが重要です。
条件がそろわないときはトレードしない、休むも相場です。
待つことは勝ち組トレーダーになるための仕事だと思ってください。
利益確定のポイントと損切りのポイントはエントリー前に確認しておきましょう。
ポジションを持ったら損切りポイントで逆指値の設定は絶対にしてください。できれば利益確定ポイントで指し値の注文も入れたほうがよいです。
買いエントリーの損切は、直近のサポートラインの5pipsくらい下、利確はエントリーの判断をした時間足で直近高値が良いと思います。
売りエントリーの損切は、直近のレジスタンスラインの5pipsくらい上、利確はエントリーの判断をした時間足で直近安値が良いと思います。
「利確した時の利益:損切りした時の損失」をリスクリワード比といいますが、これは1:1くらいで考えるのが良いです。
小さく何回も負けて、大きく勝つという方法もありますが、初心者はメンタル面でコントロールが難しいです。
エントリーするロットサイズは損切り幅に合わせて調整しましょう。例えば、エントリー1回当たりの最大損失を5000円と考えた場合、損切り幅が10pipsなら5万通貨以下、損切り幅が25pipsなら2万通貨以下、損切り幅が50pipsなら1万通貨以下にするのがよいです。
直近のチャートの波をよく見てください。
小さな波では高値と安値の幅が20pips以下になるときもありますが、大きな波では100pipsを超えます。
大きな波の時に小さな損切幅だとすぐに損切になり、いわゆる損切貧乏となります。
大きな波の相場では、小さなロット、広めの損切幅が正解です。
大きな波⇒大きな利益と考えるのではなく、大きな波でも、小さな波でも狙う利益、想定する損失に常に同じくらいを目指しましょう。
大きな波でコツコツドカンのドカンを食らうと結構ダメージが大きいです。
それから1日当たりの最大損失は決めておきましょう。最大損失に達した時は、実力が無かった、運が悪かったと諦めて、日を改めて冷静さを取り戻した上で、トレード再開してください。これはギャンブルと同じですね。
重要指標の発表の後など、変動が大きい時は利益も大きくなりますが、損失も同様に大きくなります。ヨーロッパ市場オープン前後(日本時間15:00~18:00)、アメリカ市場オープン前後(日本時間21:00~24:00)で大きな経済指標発表前、予定された要人の発言前などは避けてトレードするのが適度な変動を期待できてよいと思います。
そうすれば、少しずつ資金カーブを上げていくことができ、1割の勝ち組(実際にはもう少し多くいると思いますが)に入れるように感じます。
確かに資金を一気に何十倍にする人もいるのですが、天性の相場感、運、実力もあってのことですので、一般の人が、そのようになれる可能性はかなり低いと思います。地道な方法で勝ち組を目指しましょう。
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