【2026年9月】ドル円・クロス円・ユーロドル 月間まとめ|介入なき急落・日銀利上げ・レートチェックに揺れた1ヶ月

テクニカル分析だけでなく、ファンダメンタル情報も含めた月間まとめです。

 

2026年9月の為替相場は、月初に日銀委員のタカ派発言と為替介入警戒から「介入がなくても」ドル円・クロス円が急落するところからスタートしました。
ベッセント米財務長官の「胴元」発言、FOMC・日銀の政策金利発表(日銀は利上げもハト派な見通し)、金曜夜の日銀レートチェック、月末のトランプ大統領による円安けん制と、要人発言と中銀イベントに振り回され続けた神経質な1ヶ月でした。
各週の予想と主要通貨の月間トレンドを振り返ります。

9月の相場環境サマリー

月初に155円台まで急落(三尊天井形成)→中銀イベント通過後に利上げ背景で159円まで戻り上昇→レートチェックとトランプ円安けん制で調整

主要テーマ:日銀タカ派発言による介入なき急落、ベッセント財務長官「胴元」発言(9/8)、FOMC・日銀利上げ(9/16-18)、日銀レートチェック(9月中旬金曜)、トランプ円安けん制

通貨強弱:月初は円が急騰、その後急落。月半ばの戻り局面では利上げしたドルが強い。

週間予想の振り返り

第1週(9/7週)|戻り上昇狙いも再介入リスク大きい

前週足はドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円が陰線、ユーロドルが陽線。

日銀委員のタカ派発言、米長期金利低下、当局の為替介入警戒により「為替介入がなくても」ドル円が155円台まで急落。

ドル円は三尊天井、ユーロ円・ポンド円も日足で高値切り下げ。慎重に小刻みにエントリーポイントを探る方針。格言「しまったら、しまえ」。

ドル円:156.75円上抜けに注目。週足でMA上抜けの大陰線。4時間足上昇チャネル形成待ち。

ユーロ円:182.00円上抜けに注目。日銀利上げ観測で急落。エントリーしやすくなるまで様子見推奨。

ポンド円:212.38円上抜けに注目。日足レンジ下限210円からのダブルボトム反発待ち。

豪ドル円: 注目チャート。112.75円上抜けに注目。急落の落ち込みが他より弱くCCFpでも強い。

ユーロドル: 1.1640ドル上抜けに注目。日足目線1.1620ドル上抜けも勢い弱い。4時間足上昇チャネル形成しそう。

注目イベント:日本四半期GDP、ECB政策金利、米CPI

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第2週(9/14週)|4時間足チャネル形成待ち

前週足は全通貨ペアが陰線。一旦戻り上昇を想定していたが、9/8のベッセント米財務長官「胴元」発言もあり円売り再開は難しい環境に。
今週はFOMC・日銀政策金利の発表があり中央銀行の方向性が見えてくる。
特に日銀が市場予想より弱い(ハト派)となれば円売り再開も想定。それまではもみ合いレンジの予想。

ドル円:日米金利イベント通過待ち。155.50円上抜けN字上昇、154.66円下抜けN字下降の両狙い。日銀のハト派姿勢なら潮目転換の可能性。

ユーロ円:中銀イベント通過までもみ合い。ベッセント発言で買いづらい。上値レジスタンスからの下抜け狙い。

ポンド円:中銀イベント通過までもみ合い。慎重姿勢。

豪ドル円:中銀イベント通過までもみ合い。週足MAをしっかり下抜け、日足5連続陰線。

ユーロドル:注目チャート。再び4時間足MA上抜けに注目。日足エリオット第2波→第3波への移行狙い。

注目イベント:FOMC政策金利、BOE政策金利、日銀政策金利、英CPI、日本全国CPI

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第3週(9/21週)|荒れた展開で短期足勢いに注目

前週足はドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円が陽線、ユーロドルが陰線。
ベッセント発言の急落から戻り上昇となり、日銀利上げのハト派コメント後はさらに戻り速度が加速。
しかし金曜夜に実施された日銀のレートチェックで介入警戒感が高まる。
MA上抜けなどの勢いを重視した短期足の小さなトレンド中心にエントリーを探る方針。

ドル円:注目チャート(=豪ドル円)とは別にレートチェックで神経質な動き。156.44円サポート確認後の上昇、高値追いは控えめ。

ユーロ円:大きなもみ合い想定。レートチェックで積極的な買い難しく、179.5〜180.5円の三角持ち合い想定。

ポンド円:大きなもみ合い想定。介入警戒で上値重い。ドル円次第。

豪ドル円:注目チャート。押し目から戻り上昇再開。110円サポートから日足111.14円を強く上抜け。

ユーロドル:再び4時間足MA上抜けに注目。日足エリオット第2波継続、ドル利上げで上値重い。

注目イベント:独・欧・英・米PMI速報値、豪失業率、米新築住宅販売件数

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第4週(9/28週)|ドル円押し目買いタイミングに注目

前週足はドル円が陽線、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円・ユーロドルが陰線。

ドル円が利上げを背景に伸びたがクロス円は伸び悩み。

クロス円は日足MAがレジスタンス。ドル円は日足MAにサポートされた感があり、週前半でサポートが固まり週末の雇用統計が好調なら再上昇も見込める。

ドル円:注目チャート。慎重に戻り上昇狙い。先週の円売り再開は159円まで。トランプ大統領の円安けん制で調整。先週高値超えで介入警戒。

ユーロ円:1時間足下降波に注目。180.75円レジスタンスで4時間足もみ合い下抜け。下降チャネル内の売り。

ポンド円:4時間足下降チャネルに注目。207円付近まで下降調整想定。

豪ドル円:4時間足下降チャネルに注目。深い調整で戻り売りが出やすい。9/29のRBA政策金利に注目。

ユーロドル:日足下限域もみ合いで様子見。1.135-1.141ドルレンジ想定。

注目イベント:日銀議事要旨、豪RBA政策金利、米GDP確定値、米PCE、米雇用統計、介入実績公表(9/30)

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9月の通貨ペア別トレンドまとめ

ドル円

月初→月末の方向:急落→↑ 戻り上昇
月間の主要レンジ:155円台~159円台
特記事項:介入なき急落→利上げで159円回復→レートチェック・トランプけん制で調整
外為どっとコム/ドル円 日足チャート

ユーロ円

月初→月末の方向:急落→もみ合い→↓
月間の主要レンジ:177円台~183円台
特記事項:ベッセント発言で買いづらく、月末は下降チャネル
外為どっとコム/ユーロ円 日足チャート

ポンド円

月初→月末の方向:急落→もみ合い→↓
月間の主要レンジ:207円台~213円台
特記事項:日足高値切り下げ。月末は下降チャネル形成
外為どっとコム/ポンド円 日足チャート

豪ドル円

月初→月末の方向:急落→↑→調整
月間の主要レンジ:110円台~114円台
特記事項:クロス円で相対的に最強もレートチェックで調整
外為どっとコム/豪ドル円 日足チャート

ユーロドル

月初→月末の方向:↑→もみ合い→↓
月間の主要レンジ:1.135ドル~1.1666ドル
特記事項:日足エリオット第2波のもみ合い。ドル利上げで上値重い
外為どっとコム/ユーロドル 日足チャート

シカゴIMMポジション推移(9月)

 

通貨  月初差引(9/1)  月末差引(9/22)  変化
円/ドル -92,227 +71,982  売り越し→大幅買い越しに転換
ユーロ/ドル -24,925 -52,334  売り越し拡大
ポンド/ドル -49.575 -82,586  売り越し拡大
豪ドル/ドル -39.406 -46,814  ほぼ横ばい(やや売り越し拡大)
9月最大の変化は円のポジションの劇的な転換。
9/1時点の-92,227(売り越し)から、9/8に+10,796、9/15に+120,359へと一気に買い越しに転換しました。
記事でも「2週で20万の買い越しは記憶にない」と驚きのコメント。
背景には日銀タカ派観測とベッセント財務長官の「胴元」発言があります。
月末の9/22には+71,982と買玉調整が入りましたが、投機筋が7〜8月の円売りから一気にポジションを転換したことが鮮明です。

9月の主要イベントと相場への影響

– 日銀委員のタカ派発言(9月初旬): 利上げ観測が強まり、為替介入がなくてもドル円・クロス円が急落。ドル円は三尊天井を形成
– ベッセント米財務長官「胴元」発言(9/8): 円売りを仕掛ける投機筋をけん制。円売り再開を難しくした重要な要人発言
– ECB政策金利(9/10): 0.25%利上げ
– FOMC政策金利(9/16): 0.25%利上げ→ドルの強さにつながる
– BOE政策金利(9/17): 据え置き
– 日銀政策金利(9/18): 0.25%利上げを決定するも、一部メンバーの反対や今後の利上げ見通しの弱さ(ハト派)から、発表後に円安が加速
– 日銀レートチェック(9月中旬金曜): 円安加速を受けて実施。介入警戒感が一気に高まる
– トランプ大統領の円安けん制(9月下旬): ドル円159円到達後、円安をけん制する発言で調整

 

9月のCCFp通貨強弱の推移

 

– 第1週: 再び円が急上昇。その他では豪ドルが強く、ポンドが弱い
– 第2週: ベッセント発言もあり再び円が急上昇。その他通貨はひとまとまり
– 第3週: 急落からの戻り上昇で円は急落。戻り局面では利上げのドルの強さが目立つ
– 第4週: ドルが強さを維持、円が再上昇の兆し。豪ドルは元気なし

9月の振り返りと10月への展望

– 「為替介入がなくても急落する」ことを体験した月。日銀タカ派観測+介入警戒+米長期金利低下が重なると、介入と同等の下落が起きる
– ドル円の三尊天井は典型的な天井パターン。月初の急落はテクニカル的にも示唆されていた
– ベッセント財務長官の「胴元」発言が示すように、2026年の円相場は日米当局の協調姿勢が強力な円売り抑止力として機能している
– 日銀は利上げを実施したが「ハト派な利上げ」で、かえって円安が加速するという逆説的な反応。中銀イベントは「結果」より「見通しのトーン」が相場を動かす好例
– 円のIMMポジションが2週で約20万枚も買い越しに転換したのは異例。投機筋の円に対する見方が構造的に変化した可能性
– レートチェックが再び登場。1月の日米協調レートチェック、7月末の介入に続き、当局の円安抑止スタンスが一貫している
– 10月は月初に米雇用統計、豪RBA政策金利が集中。ドル円の159円回復が定着するか、再度の円高転換かが焦点。トランプ円安けん制と当局の介入警戒が引き続きテーマ
このまとめは当ブログの各週の予想記事、公開のニュースを基に、月間のトレンドとポイントを整理したものです。投資判断は自己責任でお願いいたします。

各週の詳細記事リンク

 

– [【ドル円・豪ドル円予想】9/7週|戻り上昇狙いも慎重に]
– [【ドル円・ユーロドル予想】9/14週|中銀イベント通過待ちのもみ合い]
– [【ドル円・豪ドル円予想】9/21週|荒れた展開で短期足勢いに注目]
– [【ドル円予想】9/28週|ドル円押し目買いタイミングに注目]

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